ハイクラスの転職エージェントおすすめ13選

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明確な定義があるわけではないですが、「今より上の年収や役職を目指して、職種や会社を変えること。」を一般的に「ハイクラス転職」と呼びますが、ハイクラス転職を実現するためには、自分のキャリアやスキルを正確に把握し、その上でそれを企業側に認めてもらう必要があります。

しかし、自分の「市場価値」が今いくらぐらいなのか正確に把握するのは難しいことですし、買い手である企業側に商品である自分の価値をしっかりアピールし、高く買ってもらうのはさらに困難な道のりとなってきます。

そこで今回は、ハイクラス転職を望む方と企業との間に入り、受け入れ先企業の探索や書類作成、採用対策やアフターフォローに至るまで、転職活動を陰から日向からサポートすることで、スムーズで円満な転職の実現を共に目指してくれる、ハイクラス転職に特化した転職エージェントを厳選して紹介したいと思います。

  1. どちらのタイプをあなたは選ぶ?ハイクラスの転職エージェントおすすめ13選
    1. スカウト型転職エージェント5選
      1. いうなれば総合万能型スカウトエージェント!「リクルートダイレクトスカウト」
      2. 絶妙なタイミングでの転職を強力サポート「クライス&カンパニー」
      3. 転職案件の量と質のバランスが抜群にGOOD!「パソナキャリア」
      4. 日本初となる求職者課金型の転職支援サービス「ビズリーチ」
      5. え?あのデューダにXがついてるけどどんな意味?「doda X」
    2. 総合型転職エージェント6選
      1. ポテンシャル重視のハイクラス案件もあり!「JAC リクルートメント」
      2. 実は世界最大の人材サービス企業の一員!「ランスタッド」
      3. ワールドワイドに活躍する日本人を応援!「エンワールドジャパン」
      4. 外資系ながらきめの細かいサポートが魅力「ロバート・ウォルターズ」
      5. 社会人としての経験が浅くてもハイクラス転職を目指すことは可能!「AMBI」
  2. ハイクラス転職エージェント利用時のポイント
    1. キャリア・スキルに脚色や増長を加えないこと
    2. 求める職域・労働条件・給与(収入)などを正確に伝えること
    3. 複数の転職エージェントを効率的に使い分けること
  3. ハイクラス転職エージェントに関するよくある質問
    1. 質問です。ハイクラス転職エージェントは年代によって使い分けたほうがいい?
    2. 質問です。ハイクラス転職で失敗しないためのポイントが知りたい

どちらのタイプをあなたは選ぶ?ハイクラスの転職エージェントおすすめ13選

一言で転職エージェントと言っても、数多くの企業が職種特化型や受け入れ先からのオファーを待つことになるスカウト型、職種や対象年齢を問わない総合型など、特色の異なるサービスを展開していますが、ハイクラス転職向きと言えるのは、このうち「スカウト型」と「総合型」であると考えています。

スカウト型転職エージェント5選

少子高齢化などの影響で人材不足が顕著となってきた昨今、企業側は常に「即戦力」となりうる人材を求めており、高収入・高待遇を用意した上で、ヘッドハンティング型と呼ばれることもあるスカウト型の転職エージェントに依頼し、ライバル他社を出し抜いてでも良い人材を確保しようと躍起になっています。

つまり、スカウト型の転職エージェントを通して転職先の内定をゲットできれば、高収入・高待遇を約束された「ハイクラス転職成功!」とさえいえるのです。

そこでまずは、優秀なキャリアアドバイザーが多数在籍しており、ハイクラス転職の実績も高いと評判のあるスカウト型転職エージェントを、大手・中小含め7社紹介したいと思います。

エージェント名リクルートダイレクトスカウトクライス&カンパニーパソナキャリアビズリーチdoda X
求人数の多さ非常に多い多い非常に多い多い多い
サポート・アテンド力サポート、アテンド力共に高いがばらつきがみられる。ハイクラス案件満載の非公開求人件数は、公開求人の倍以上。1人1人のキャリアプランやスキルに適し職種はもちろん、「職位・職責」を約束した企業へのあっせんをモットーにしている。オリコンの顧客満足度調査で4年連続第1位を獲得するなど、手厚く満足感の高いサポートで定評がある。ヘッドハンターの質向上とその透明性を目的として、「ヘッドハンタースコア」という独自のランキング制度を敷いている。同時に「dodaエージェントサービス」に登録しておけば、ハイクラス転職のプロフェッショナルである専属カウンセラーによる、専門的で実用性の高いサポートを受けることができる。
総合力(100点満点)89点87点86点88点88点

いうなれば総合万能型スカウトエージェント!「リクルートダイレクトスカウト」

リクルートダイレクトスカウト

最初に紹介するのは、押しも押される業界の最大手・株式会社リクルートが運営している、ヘッドハンティング・スカウト型転職エージェントの「リクルートダイレクトスカウト」です。

運営会社名株式会社リクルート
得意ジャンルオールジャンル
求人企業のエリア全国
サポート体制非常に手厚く丁寧だが、ややスカウトマンの質にばらつきがみられる。
求人数約30万件(ヘッドハンター求人:約29万件 企業直接求人:約8,800件)
拠点所在地東京都千代田区丸の内一丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー
持ち味公開・非公開含め求人数が圧倒的に多いため、スカウト型としてはもちろん、転職者自身による求人検索・応募も可能な総合型転職エージェントとしても使える万能っぷり。

大手で求人数が多いのは知っているが、良くも悪くも平均的な転職先が中心で、年収など条件の良いハイクラス転職となると物足りないかも…、と思っている方もおられるかもしれませんが、それは大きな勘違い。

たしかに、約30万件にも及ぶ求職数だけを見ると、条件にこだわらず求人案件をかき集めているように見えるかもしれませんが、こちらはあくまでも高収入・高待遇案件を厳選したうえで、他社にはまねのできない圧倒的なボリューム感を出しています。

しかも、転職をサポートしてきた方の平均年収が950万円以上という、実績豊富なヘッドハンターが3,000名以上(2021年4月時点)在籍しているため、正直どんな職種・業界へ進むつもりであるにせよ、ハイクラス転職を目指すのであれば、このリクルートダイレクトスカウトへに関しては、ひとまず登録しておいた方が賢明かもしれません。

絶妙なタイミングでの転職を強力サポート「クライス&カンパニー」

クライス&カンパニー

企業や店舗の運営の中枢を担うマネージャーや、幹部クラス・役員候補クラスの転職において、創業から約30年近く積み重ねてきた確固たる実績で、転職希望者・企業側の双方から熱烈に支持されているのが、続いて紹介するこの「クライス&カンパニー」です。

運営会社名株式会社クライス&カンパニー
求人の多さ・得意ジャンルIT、コンサルティング業界
求人企業のエリア首都圏・関東圏中心
サポート体制1人1人のキャリアプランやスキルに適し職種はもちろん、「職位・職責」を約束した企業へのあっせんをモットーにしている。
求人数公開求人:7,362件、非公開求人:16,462件
拠点所在地東京都港区東新橋2-4-1 サンマリーノ汐留2F
持ち味「質」重視であるため、求人数自体は多くないという口コミもあるが、その実非公開求人数を見ると、他の大手に負けない求人数を保有している。

「クライス&カンパニー」の自慢は、なんといっても国家資格を有するキャリアアドバイザーによる圧倒的なサポート力と、業界事情に精通したベテランヘッドハンターによる抜群のスカウト力で、アフターフォローも万全の態勢を敷いているため、マッチングミスによる転職決定直後の離職率が極端に低いのも特徴です。

転職案件の量と質のバランスが抜群にGOOD!「パソナキャリア」

パソナキャリア

こちらを運営している株式会社パソナは、元々介護や看護業界への人材派遣業で勢力を伸ばしてきた企業であるため、同業界で活躍することが多い女性の転職・就職支援に強いと言われていますが、派遣事業で築いてきた各企業との強いコネクションを生かし、高収入・高待遇のハイクラスな転職支援においても、強いサポート力・アテンド力を発揮しています。

運営会社名株式会社パソナ
得意ジャンルオールジャンル
求人企業のエリア全国
サポート体制オリコンの顧客満足度調査で4年連続第1位を獲得するなど、手厚く満足感の高いサポートで定評がある。
求人数14,999件(2022年10月・公式HPより)
拠点所在地東京(本部):東京都港区南青山3-1-30 PASONA SQUARE 8階
他、全国に多数点在。
持ち味職種・業種問わず幅広い分野の好条件求人を保有しているが、どちらかというと若年層・女性向きの案件が多い。

また、幅広いジャンルの求人案件を網羅しているこのパソナキャリアについて、基本的に自分で条件に合う転職先を探し、その企業へアプローチをかけるスタイルだと考えている方も多いと思いますが、ハイクラス転職を目指す場合は、スカウトサービスへの登録がおすすめ。

スカウトサービスに職務経歴や希望条件の登録しておけば、その情報に元図いて経験豊かなアドバイザーが登録者の隠れた可能性や魅力を見出し、自分では見つけることのできない好条件求人や予期せぬハイクラスな案件などを紹介してくれます。

日本初となる求職者課金型の転職支援サービス「ビズリーチ」

ビズリーチ

2009年4月、現在同社代表取締役兼CEOを務めている南壮一郎氏が、業界に風穴を開けてやろうと、日本初の求職者課金型転職サイトとして立ち上げたのが、この「ビズリーチ」というスカウト型転職エージェントです。

運営会社名株式会社ビズリーチ
得意ジャンル経営幹部・管理職・専門職・グローバル人材などの即戦力
求人企業のエリア全国及び海外
サポート体制ヘッドハンターの質向上とその透明性を目的として、「ヘッドハンタースコア」という独自のランキング制度を敷いている。
求人数約19万件(2022年9月時点)
拠点所在地本社:〒150-0002東京都渋谷区渋谷2-15-1
持ち味知名度と信頼度のUPとともに、直接スカウト案件が年々増え今ではリクルートダイレクトを凌駕。

同氏が創業にあたって、「求職者に対し、正しい選択肢と可能性の提供ができる仕組みを作る。」と宣言したとおり、「課金制だからこその高いマッチング精度と転職成立率」がユーザー・企業側の双方から理解と信頼を得て、現在ではルガン・スタンレー、ナイキ、マイクロソフト、野村証券など、各業界のそうそうたる一流企業が次々に求人を依頼するようになってきました。

ただし、ビズリーチではそのブランドイメージを守り、よりハイクラスな求人案件を獲得していくため、すべての求職者を受け入れるのではなく、登録審査に合格した方のみを受け入れており、基準は明らかにされていませんが、審査に合格しなければ求人を紹介してもらうことも、転職に関するアドバイスやサポートを受けることもできません。

また、すべてのスカウトを確認し、コンタクトを取ってメッセージや質問等を送るには、「プレミアムステージと呼ばれる月額3,278円(税込)の有料プランに登録する必要があります。

え?あのデューダにXがついてるけどどんな意味?「doda X」

doda X

転職を志したことのある方であれば、過去には流行語にもノミネートされたこともある「doda(デューダ)」の名前はご存じでしょうが、そんなdodaに「X」がつけられたハイクラス転職特化型の新サービスが、この秋誕生したのをご存じでしょうか。

運営会社名パーソルキャリア株式会社
得意ジャンルハイクラス特化だが業種的にはオールジャンル
求人企業のエリア全国
サポート体制同時に「dodaエージェントサービス」に登録しておけば、ハイクラス転職のプロフェッショナルである専属カウンセラーによる、専門的で実用性の高いサポートを受けることができる。
求人数16,050 件 (2022年10月・公式HP)
拠点所在地本社:〒100-6328 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F
持ち味スカウトと自己応募スタイルを併用可能なハイブリット型だから、希少なハイクラス求人を見逃さず、チャンスを増やすことができる。

新サービスといっても、人材サービスビジネス大手のパーソルキャリアが運営していた、ハイクラス向けスカウト・ヘッドハンティング型転職エージェントである「iX転職(アイエックス)」が名称変更しただけ、機能やサービス内容はもちろん、扱っている求人が年収800万円〜2,000万円のハイクラス案件が中心で、転職者の年収UP率が非常に高い点も同じです。

また、やはり転職業界において、「転職する=デューダする」と言われるまで一世を風靡した、doda   ブランドのネームバリューや影響力はかなり強いため、今後さらに質の良いハイクラス求人案件が集まってくるのではないか、と当サイトでは予想しています。

総合型転職エージェント6選

ハイクラス転職を望むのであれば、時には業種や職種をに対するこだわりを捨て、ステイタスや収入重視で数多くの企業に粘り強くアタックしていくことも大切になります。

そこでこの項では、きゃんるとわず多方面の求職案件を保有しており、中にはスカウト型を凌駕するハイクラスな転職先が潜んでいる可能性も十分あり得る総合型転職エージェントを、6社紹介したいと思います。

エージェント名JAC リクルートメントランスタッドエンワールドロバート・ウォルターズAMBIリクルートエージェント
求人数の多さ非常に多い多いハイクラス特化型としては多い外資系を中心に多い普通非常に多い
サポート・アテンド力高いがばらつきがみられる・紹介数は多い。ベテランで経験と知識が豊富なアドバイザーが多い。同社が運営するエンエージェント同様、外資系に強いエージェントの割には、きめ細やかで親切なサポートが定評を集めている。事務的で冷たいと言われることも多い外資系としては、意外にも細やかで手厚いサポートが受けられると評判。新鋭勢力のうちに入るが、きめ細かく丁寧なサポートには、満足の声が多い。全体として非常に優れているが、大手で数が多くアドバイザーとしてのキャリアにもばらつきがみられるため、担当者の当たりはずれ感が否めない。
総合力(100点満点)89点85点87点88点86点87点

ポテンシャル重視のハイクラス案件もあり!「JAC リクルートメント」

JAC リクルートメント

ジャンル問わず多数のハイクラス求人案件を抱え、特に事務系や販売系の業務そのものやm、企業の管理部門で企画あるいは管理業務などに従事している方を表す「ホワイトカラー」に関しては、国内一位の売上高を誇っているのが、この「JACリクルートメント」です。

運営会社名株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント
得意ジャンルエグゼクティブ(役員や幹部)人材やスペシャリスト人材のほか、海外進出関連業務などのグローバル領域が得意。
求人企業のエリア全国及び海外
サポート体制基本的にサポートを受けられる期間は3か月と決まっているが、延長可能。
求人数公開・非公開合わせ3万件弱
本社及び拠点所在地本社:東京都千代田区神田神保町1-105番地 神保町三井ビルディング14階
 その他、北関東支店・横浜支店・名古屋支店・静岡支店・大阪支店・京都支店・神戸支店
・中国支店・福岡支店
持ち味業界の第3位につけている大手で、企業の管理・経理・企画部門など、ホワイトカラー(事務系職種)を専門としており、その分野では国内売上NO,1を誇る。

1200名もの経験と実績豊かなコンサルタントが、企業・求職者の双方と直接コンタクトをとる「兼業制」敷いているため、企業と求職者とのミスマッチによるトラブルや離職が少なく、企業側からのリピート依頼や新規依頼が年々増加し、それに比例して求人案件自体の質も上がっています。

その結果、世界的PCメーカーであるLenovoや、吸引力の変わらない掃除で有名なダイソンなどといったグローバル企業から、デンソー・アサヒ飲料・カルビーなどといった国内一流メーカーまで、大手・優良企業との取引が増え、その実績つまりハイクラス転職に導いた数は、なんと累計で約43万人に及ぶのだそうです。

実は世界最大の人材サービス企業の一員!「ランスタッド」

ランスタッド

次に紹介するランスタッドを運営している日本法人・「ランスタッド株式会社」の母体は、人材派遣、人材紹介、再就職支援事業などを行っている世界的総合人材サービス会社で、同分野においては世界第1位の売上高を誇っています。

運営会社名ランスタッド株式会社
得意ジャンルオールジャンル
求人企業のエリア全国
サポート体制ベテランで経験と知識が豊富なアドバイザーが多い。
求人数公開非公開合わせ約38000件
打合せ・面接拠点所在地国内 90拠点 (北海道3拠点、東北3拠点、関東33拠点、中部7拠点、近畿6拠点、中国・四国4拠点、九州・沖縄5拠点)
持ち味年齢層を問わず好条件・高収入のハイクラス求人を多数そろえているが、業界的にはIT・企画営業などホワイトカラー業種に精通している。

取り扱い実績企業10,000社以上で、業種・職種的にはIT・企画営業などホワイトカラー職種や、経営の中枢にかかわる幹部クラス・役員待遇クラスの求人依頼が主体となっており、あえて年収をハイクラス転職を基準とするのであれば、「年収1000万円以上」の求人を「2500件以上」常時確保しています。

在職中の方でも利用しやすいよう、平日夜間のキャリアコンサルティング(面談)や電話による面談にも対応しているほか、案件によってはアドバイザーが採用面接に同行するケースまであるなど、きめ細やかで丁寧なサポートに高評価が集まって言います。

ただその一方で、こちらから頼まないと書類添削や面接対策に付き合ってくれなかったり、受け答えや対応がややドライで冷たく感じるという評判もある点は、外資系エージェントならではの特徴とも言えるでしょう。

ワールドワイドに活躍する日本人を応援!「エンワールドジャパン」

エンワールドジャパン

キャリアアップや年収UPを目指すのであれば、旧態依然とした年功序列の風習が色濃く残る国内企業ではなく、実力主義・ポテンシャル重視の外資系企業も視野に入れるべきだが、外資系に強いエージェントはアドバイザーの対応がどこか事務的でそっけなく、自分には合わない…、と思っている方におすすめなのがこの「エンワールドジャパン」です。

運営会社名エン・ジャパン株式会社
得意ジャンル外資系及び海外進出に積極的な日系企業
求人企業のエリア全国
サポート体制同社が運営するエンエージェント同様、外資系に強いエージェントの割には、きめ細やかで親切なサポートが定評を集めている。
求人数年収800万円以上の求人数10,000件以上、取引先企業数5,800社以上
打合せ・面接拠点所在地東京本社:〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン 12階 
電話:03-4578-3500
大阪オフィス:〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西2-4-12 梅田センタービル 9階 
​電話: 03-4578-3500
持ち味エン・ジャパン株式の子会社ながら、元々の外資系気質が色濃く残っているため、転職希望者に対するアテンド姿勢や対応に関しても、実績重視・経歴重視の傾向にある。

環太平洋諸国を中心に国に11の拠点をもち、外資系・日系グローバル企業からのエグゼクティブ・スペシャリスト求人に特化した転職エージェントではありますが、純国産人材サービス企業のエン・ジャパンが子会社化したことにより、両方の利点を併せ持つエージェントに生まれ変わりました。

その結果、書類作成支援や面接準備・ディスカッションなど、選考対策のサポートが手厚いと評判になっていますが、その反面企業側に対してやや押しが弱く、求職者側に対しても遠慮がちで、ズバズバと意見を言ってくれないという意見もまれにですが聞かれます。

外資系ながらきめの細かいサポートが魅力「ロバート・ウォルターズ」

ロバート・ウォルターズ

続いて紹介するのも外資系企業への人材あっせんに特化した転職エージェントの「ロバート・ウォルターズ」ですが、こちらはその名前からも想像できる通り、英国発祥の純然たる外資系人材サービス企業の日本法人が運営しています。

運営会社名ロバートウォルターズジャパン株式会社
得意ジャンル外資系企業・日系グローバル企業へのインターナショナルな人材の紹介
求人企業のエリア全国及び海外
サポート体制事務的で冷たいと言われることも多い外資系としては、意外にも細やかで手厚いサポートが受けられると評判。
求人数 総公開求人数:約1,700件
拠点所在地東京都渋谷区渋谷3丁目12番18号渋谷南東急ビル14階
持ち味日本法人の社員もその半数が外国人と、グローバルな社風と同様、外資系の求人案件や英語を使う求人案件に強みがあるため、語学力二次ぢンがある方には断然おすすめ。

ハイクラス転職を狙ううえで、好条件案件が多い海外企業の人材事情に詳しい、外資系転職エージェントの力をどうしても借りる機会が増えてきますが、いくら外資系企業を転職先として選んだとしても、実際に転職活動をするのは、日本人であることはほとんど。

その点、このロバートウォルターズ所属アドバイザーの質の高さに定評があり、専門性の高いスペシャリストの採用支援体制を関連団体から表彰されたり、国内で最も優れた人材サービス企業に贈られる「ベスト・リクルートメント・カンパニー・オブ・ザ・イヤー」を授賞したりと、国内外でそのアテンド力やサポート力を評価されています。

外資系企業へのハイクラス転職を目指すにあたっては、ある意味冷静に、第3社としてスキルやキャリアを見極める目を持ったアドバイザーも必要ですが、どちらかと言えば日本人らしい長所や持ち味をよく理解しているアドバイザーとともに、厳しい転職戦線を勝ち抜いていきたいと考えている方には、うってつけの転職エージェントと言えます。

社会人としての経験が浅くてもハイクラス転職を目指すことは可能!「AMBI」

AMBI

続いて紹介する「AMBI(アンビ)」を運営しているのは、先だって紹介したエンワールドジャパンをはじめ、求人情報メディア・人材紹介サービスなどを手広く手掛けている、大手のエン・ジャパン株式会社ですが、こちらは特に20代のハイクラス転職に特化したエージェントサービスになっています。

運営会社名エンジャパン株式会社
得意ジャンル職種では「技術系(IT・Web・通信系)」、業界では「IT・インターネット・ゲーム」と、比較的若手が活躍する企業・業界に強い。
求人企業のエリア全国
サポート体制2017年にサービス開始とまだまだ新参者の部類に入るが、運営会社に実績とノウハウがあるため、サポートに対する批判や不満の声は少ない。
求人数48,283件(2020年6月時点)
拠点所在地本社:〒163-1335
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
持ち味「20代の若手かつハイキャリアを持つ求職者」とかなりターゲットを絞り込んでいるのが特徴で、サイトにゲーム性を持たせるなど、若手求職者を意識したシステムが随所に導入されている。

正直言って、社会人そして人間として経験豊かなミドル・シニア層より、年齢的に若くキャリア。スキル共に未熟であることも多い20代のほうが、ハイクラス転職を実現するハードルはどうしても高くなります。

そのため、20代をターゲットにしたハイクラス特化型転職エージェント自体が珍しい存在と言えますが、

  • ウィメンズワーク・・・正社員志望女性向け求人情報サイト
  • iroots・・・新卒学生向けスカウトサイト
  • キャリアハック・・・テック業界向けメディア

など年齢・職種特化型の転職・就職サービスを多数・多角的に行っている同社は、技術系(IT・Web・通信系)やIT・インターネット・ゲーム業界など、若手が第一線で活躍している業界・企業とのコネクションを最大限に活用することで、このAMBIという非常にまれで、若い世代にとって希望と夢を抱くきっかけとなり得る画期的転職エージェントを設立したのです。

この「20代ハイクラス特化型転職支援」というチャレンジは、最大手であるリクルートですら手掛けていないことで高く評価すべきですが、残念ながら来るもの拒まずというわけにはいかず、20代という年齢制限に加え、「年収500万円以上」という収入制限がかかってきます。

つまり、現状年収500万円以下の方は20代であっても登録すらできないわけですが、今よりAMBI自体の知名度と実績が上がって、単純な年収の高さだけではなく、若いからこそのポテンシャルや可能性を評価し、ハイクラス案件をアテンドできる体制がもし整えば、利用価値がぐんと上がり若い世代の労働意欲や生活水準向上に大きく寄与する存在になるのではないか、と期待しています。
ハイクラス転職でも大手はやっぱり外すべきではない!「リクルートエージェント」

リクルートエージェント

最後の最後に控えしは、有名どころで勝つ最大手でもある「リクルートエージェント」です。

運営会社名株式会社リクルート
求人の多さ・得意ジャンル全般・全年齢
求人企業のエリア全国
サポート体制全体として非常に優れているが、大手で数が多くアドバイザーとしてのキャリアにもばらつきがみられるため、担当者の当たりはずれ感が否めない。
求人数公開求人数:153,041件
非公開求人数:204,609件(共に2021年12月現在)
打合せ・面接拠点所在地東京本社・ 北海道支社・ 東北支社・ 西東京支社・ 横浜支社・ 宇都宮支社・ さいたま支社・ 千葉支社・神戸支社・ 名古屋支社・静岡支社・京都支社・ 大阪支社・中四国支社岡山オフィス|・中四国支社広島オフィス・ 福岡支社 その他、各地に転職shopあり。
持ち味圧倒的な求人数の多さは、ハイクラス転職を目指す際でも必ず役に立つ。

「ココは平均的な求人ばかりでしょ?」と思っている方もいると思いますが、ところがどっこいその数が膨大であるため、登録した方にしか情報が開示されない「非公開求人」の中に、高収入・高待遇が約束されたハイクラス求人案件が、多数紛れ込んでいるのでそれを逃すべきではありません。

また、転職活動を共に進めていくアドバイザーについても、数多くのユーザーを転職成功に導いてきた、経験とノウハウ豊富なアドバイザーがそろっているため、ハイクラス求人を目指す方にとっても、力強い存在になってくれるはずです。

ただし、求人案件の数はもちろん、それを目当てに登録をするユーザーの数も膨大で、1人のアドバイザーがこなさなければならない仕事量も、それに比例して多く負担が増してしまうため、連絡のレスポンスが落ちたり、サポートがおろそかになるケースもわずかながらあるようです。

そんな時は、公式HP上で手続きを踏めば、担当しているアドバイザーの変更も可能なので、アドバイザーとどこか波長が合わないとか、アテンド・サポート力に不安や不満を感じたときは、躊躇せず変更を申し出るようにしましょう。

とはいえ、数多くの転職案件を知り、人材を求める企業と接点を持つことは、現在の転職市場の情勢を見極めるうえで必ず役に立ちますし、選択肢を増やすことはハイクラス転職を目指していくうえで、やっておくべき作業の1つであるため、登録しておいて損のないエージェントであると言えるでしょう。

ハイクラス転職エージェント利用時のポイント

おすすめとなるハイクラス転職特化型の転職エージェントを紹介したところで、ここからはこれらに登録をし転職活動を進めていく中で、意識しておいていただきたいポイントをいくつか挙げておきましょう。

キャリア・スキルに脚色や増長を加えないこと

「今よりもっと多く収入が欲しい!」とか、「もっと責任のある高い立場で仕事をしたい!」と考え、ハイクラス特化型の転職エージェントへ登録するのは、一種の向上心の表れなので全く持って問題ありませんが、だからと言って経歴やスキル、取得資格などといった「登録情報」に脚色や増長を加えるのはNGです。

学歴や取得している資格・免許などについて、うその申告をするのはもってのほかですが、できない仕事ややったことのない業務について、できるとか経験済とうそをついてしまうのも、転職先で「できるのであれば、この仕事をやってみてください。」と言われたときバツが悪いのでやめておいた無難です。

バツが悪い程度で済むうその申告であればまだましですが、それが給与の根拠や採用の大きな材料となってる場合、減給・戒告・降格・左遷などの処分の対象となったり、最悪の場合解雇事由に当てはまるケースもあるため、キャリアやスキルについては、虚偽や増長はもちろん間違いや勘違いもないよう正確に登録・申告しましょう。

求める職域・労働条件・給与(収入)などを正確に伝えること

一念発起してハイクラス転職を望み、時間と手間を惜しまず転職活動に勤しんでいたにもかかわらず、情報の伝達ミスや漏れによってミスマッチが発生し、現状より収入や職位・職責が落ちてしまった…、なんてことになっては目も当てられません。

ですので、求める職域・労働条件・給与(収入)などといった、労働条件や待遇に関する情報については、転職エージェントの担当キャリアアドバイザーへ正確に伝えるとともに、しっかり応募した企業側に伝えてもらうよう、念を押しておきましょう。

また、転職活動が順調に進み、晴れて企業側から内定をもらった際は、アドバイザーの伝達漏れによるミスマッチが万が一にも発生しないよう、雇用契約を結ぶ前にもう一度雇用条件について見直すようにしましょう。

もし、何度アドバイザーに念を押しても、企業側へ自分の希望や条件などがうまく伝わらないような場合は、実績を求めすぎるアドバイザーの先走りや、意見の相違が発生している可能性もあるため、事情を説明したうえで、アドバイザーの交代を視野に入れるのも手です。

複数の転職エージェントを効率的に使い分けること

今回ハイクラス転職におすすめなエージェントとして、スカウト型と総合型に大きく分けて数社ずつ紹介しましたが、スカウト型に登録してただ待っているだけでは、高収入・好条件のハイクラスな転職が舞い降ってくるとも思えませんし、基本的に「広く浅く」が特徴でである総合型に登録し、目を皿にしてハイクラス求人を探しても、なかなか見つからないケースはあります。

また、同じタイプの転職エージェントであったとしても、各社それぞれ主なターゲットとして設定している年齢層や、得意とする業種・職種のジャンルが異なりますし、何より他の転職エージェントではアテンドしてもらえない、独占案件や好条件案件を含む「非公開案件」を保有しています。

ハイクラス転職を実現するためには、時に何度も失敗しながらも粘り強く、幅広い分野の企業へアプローチすることも必要になるため、タイプや特徴の異なる複数の転職エージェントに登録し、多角的に転職活動を進めていくべきです。

具体的には、幅広い業種・職種と年齢層をカバーしている総合型1・2社と、自分が持っているスキル・キャリアを生かすことができる業種を得意としている、スカウト型エージェント1社程度には最低でも登録し、並行して効率よく転職活動を進めるべきです。

ハイクラス転職エージェントに関するよくある質問

質問です。ハイクラス転職エージェントは年代によって使い分けたほうがいい?

回答です。たしかに、転職エージェントはそれぞれ、得意としている業種とともに、主にターゲットと想定している年代が異なるため、年代によって使い分けるのがセオリーだと言われています。ただ、高い年収や高待遇を用意している企業は、年齢よりもsの方自身のスキルやポテンシャルのほうを重視する傾向にあります。よって、年代によって使い分ける必要は全くないとまでは言えませんが、どちらかというと使い分けるというより「併用」、つまり複数の転職エージェントに登録しておいて、できるだけ多くの企業とつながりを持った方が、ハイクラス転職に関しては実現しやすいと考えています。

質問です。ハイクラス転職で失敗しないためのポイントが知りたい

回答です。ハイクラス転職はそれ自体通常の転職よりハードルが高くなるのは当然ですが、失敗しやすいのは転職活動中より、晴れて転職が決まった後のほうが多いかもしれません。ハイクラス転職組は、その企業においてどうしても「外様」や「よそ者」として扱われるため、最初は何かにつけ風当たりが厳しく、プレッシャーに負け力を発揮できないという方も少なくないようです。ですので、初めのうちは、同僚や部下となる方に配慮しつつ、有言実行はもちろん「不言実行」ぐらいのつもりで行動すべきです。また、社員間の模様仕事や親睦会にも可能な限り参加し、一日も早く共に仕事をするチームメイトとして認められるよう、言葉使いや物腰にも気を使うべきでしょう。


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