仕事を辞めるタイミング!答えは辞める時期が重要

仕事を辞めたくなったとき、思い立った瞬間に『退職します!』と言ってしまうと、準備不足で失敗してしまう可能性があります。

仕事を辞めるならタイミングは大切です。

今回は仕事を辞めるタイミングについて確認していきましょう。

仕事を辞めるタイミング

仕事を辞めたい、行動に移したいと感じたら、まずは自分の状況を把握することから始めましょう。

タイミングのことや準備のことなど、自分の状況を把握しなければ必要なことがわからないからです。

自分の状況を把握するために、以下の4つのポイントを確認してみましょう。

・仕事を辞める前に次の就業先は決まっているか?
・転職先が決まっていない場合は失業保険の受給資格は満たしているか?
・有給は消化できるか?(それによりいつ付けで退職になるか調整が必要)
・しばらく働かない時間を作りたいなら貯金は何とかなるか?

例えば貯金が1円もなくて転職先も決まっていないのに突然辞めたら、職場の人に迷惑がかかる以前に自分自身の首を絞めてしまい大きなストレスがかかる可能性があります。

まずは生活の目途が立っている前提で仕事を辞めなければいけません。

実家暮らしでお金がかからない方と、1人暮らしで貯金を切り崩して生活しなければいけない方と、貯金はないものの次の職場が決まっている方では生活の目途の状況が異なります。

自分の状況を把握したうえでタイミングを模索しましょう。

失業保険を希望しているなら受給条件を満たしているか

仕事を辞めるタイミングを決めるにあたって、お金の問題が影響することがあります。退職したらその企業からの給料は貰えなくなりますが、代わりに収入が発生する可能性があります。

失業保険です。

転職先が決まっていない状態で退職した、しかし働く意志自体はあるなら、失業保険を貰える可能性が出てきます。

失業保険を貰うための条件は、雇用保険の被保険者期間が過去2年間のうちで合計12ヵ月以上あることです。
(※ただし、正当な理由があると認められればもっと短い期間でも適用されます)

失業保険を申請するために必要なのは、まず退職した職場で発行してくれる離職票です。

離職票を受け取り、それを持ってハローワークへ行き、求職申し込みの手続きと併せて離職票を提出することで申し込みできます(※失業保険はハローワークで申し込む)

ちなみに失業保険は退職した企業から貰っていた給与の50%~給付されるので、あるのとないのとでは経済事情が大きく異なってくるでしょう。

失業保険を受け取れる方は受け取るようにしましょう。

失業保険を受け取れる場合は、しばらく収入がある前提で仕事探しができます。

受け取れない方はしばらく収入がない前提で仕事探しをしなければいけないので、貯金次第で状況が左右される可能性があります。

有給が残っているなら消化も含めて考える

有給が残っている場合は、消化するかしないか次第で退職日を決める必要があります。

ブラック企業など問題がある企業でない限りは、一般的に有休を消化したうえで退職します。

例えば有給が30日間残っているとして、しかし希望はできるだけ最短で退職したい場合……

退職の意思を示したのが3月上旬だとします。
そしてその企業では、1ヵ月前までの申告が必要だとします。

そうなると最短で退職できるタイミングは4月上旬となりますが、持っている30日間の有給を消化するとしたら、最短で退職できるタイミングは5月中旬になります。

GWでお休みになる日は有給を消費できないことから、これくらいのタイミングになると想定できます。

この場合、自身が最終出勤する日(荷物の片付けなどもする日)は、当初の最短の退職のタイミングである4月上旬か、もしくは有給消化が終わった翌営業日なのか。

これについては、企業によって異なります。

有給を消化する場合は退職日が通常の最短の退職日からズレ込むので、スケジュールを考えなければいけません。

例えば転職先を決めてから退職したいのであれば、転職先の入社日は有給消化のことも含めて考える必要が出てきます。

有給の有無は退職のタイミングを決めるうえで見過ごせません。

仕事を辞めるタイミングは何月がベスト?

仕事を辞めるベストなタイミングは、自分が変化を起こしたくなり、その目途が立ったときだといえますが……

世の中的に都合の良いタイミングに合わせたいのであれば、10月に退職届を出し年末で辞めるくらいのスケジュールがおすすめです。

10月前後~12月末くらいまでは一般的に求人が増えやすい時期だといわれています。

転職活動をするには丁度良いですし、退職してから再就職先を探す場合でも求人が多いほうが候補は増えます。

年末のタイミングでの退職以外の選択肢なら……

例えば4月のキリの良いタイミングで転職先に入社したいなら、逆算して2月上旬には退職届を出したいところです。

転職先を決めてから辞めたいなら、こちらも逆算して転職活動を開始するタイミングを決めなければいけません。

仕事を辞めるタイミングを考えるときには、逆算が大切になります。

『この月までにこうしたいなら、いつから準備をしなければいけないか』と、考えてみると良いでしょう。

転職求人が増えるタイミング3月と12月

日本は求人数が多くて人手不足の業界もたくさんあるので、仕事自体はいつでもあります。

ただ、人気のある仕事などはやはり応募者数も多く求人が一般公開されるタイミングも限定されやすいです。

人気のある仕事含めて転職者向けの求人が増えやすいタイミングは3月と12月です。

日本の新年度は4月。2月~3月は、4月から環境を変えたい層が退職届を出すことにより企業側が空き枠に募集をかけやすいタイミングです。

12月は年末で辞める方の後釜募集で求人が増えたり、新年度を前に辞める方が引継ぎをできるように早めに募集がかかったりします。

3月12月を逃したら良い求人がなくなるというわけではありませんが、求人を探しやすいタイミングで退職を想定したいならぜひご確認ください。

辞めるタイミングは3月が選ばれやすい

年末付けで仕事を辞めるケースも珍しくないですが(年末付けの退職なら新年から新生活を送れたり、冬のボーナスを受け取れたりするため)

新年度という区切りで新生活を望むなら、3月末付けの退職が理想的です。

転職先への入社のタイミングについてこだわらないという方はあまり気にしないポイントですが、環境を変えることでストレスが溜まりやすいタイプの方は4月入社のほうが気楽に感じる可能性があります。

お金の問題や、そのタイミングでどうしても辞めたい理由がない場合は、基本的に仕事を辞めるタイミングは好みと状況次第です。

つまり個人差があることになるので、『退職はこの時期に増える』というものを確認しつつも、あとは自分の状況に合わせて決めていくと良いでしょう。

自分の状況に合わせて決めることが難しい、ハードルが高いと感じる方は、転職エージェントを活用して担当者に相談してみるのもおすすめです。

仕事を辞めるときの伝え方!遅くても2週間前に退職希望を申告

仕事を辞めるときには、直属の上司にまず口頭で伝える必要があります。

皆の前ではなく、上司が1人でいるときに『退職したいです』と伝えれば良いでしょう。

退職届をいきなり渡すルールになっている職場もあるかもしれませんが、基本的には先に口頭で伝えるほうがスムーズです(必要な手続きもそこで確認できます)

仕事を辞めるときには希望日の14日前までに伝えれば良いと、民法では定められています。

しかしアルバイトでも正社員でも、『1ヵ月前までに』とか『2ヵ月前までに』とか、最初の研修のときに言われたり、社内ルールに記載されたりしているという方もいるのではないでしょうか。

企業によって、仕事を辞める意志を伝えなければいけないタイミングの数字が異なることがあります。

大抵の場合企業は1ヵ月前もしくは2ヵ月前までの申告を定めています。

民法では14日前までに伝えれば問題ないとはいえ、その企業のルールを無視して14日前に伝えて退職を押し切ると印象は悪く引継ぎも上手くいきづらいでしょう。

退職をしたくなったら、所属する企業のルールを確認のうえで対応していくと周囲に迷惑もかからず安心です。

繁忙期を避ける!円満退職するなら閑散期に退職の旨を伝える

退職のタイミングは自分が退職したくなり状況が整ったとき……というのも事実ですが、円満退職を目指すならその職場の繁忙期付けでの退職は避けたほうが無難です。

理由は単純で、繁忙期の真っ最中にいなくなられると困ることが多いからです。

例えば職場の環境が悪すぎて繫忙期だろうが関係なく逃げなければいけない状況などであれば、繫忙期で辞めるのもありです。

しかし職場に問題がなく同僚や先輩などにお世話になったと感じる場合は、閑散期と退職日が被るように配慮するのも良いでしょう。

もちろん自分の人生なので、決めるのは自分です。

メールだけは基本的にNG!口頭で直接上司に辞める意思を伝える

仕事を辞めたいとき、メールやLINEといった手段が楽だからそれを用いて伝えたい……という方もいるかもしれませんが、それはマナー的にNGです。

基本的には直接上司に、まずは口頭で退職の意思を伝えましょう。

そしてその後の対応の流れを教えてもらい、必要に応じて書類に記入したり、退職届を準備したりしましょう。

仕事を辞める理由は前向きに!文句はあっても言わない方が良い

仕事を辞めると伝えたら、上司から理由を尋ねられる可能性があります。

その職場に100%満足していれば退職は必要ないわけで、何かしら不満があるから退職するわけですが……

仕事をしていればいつかどこかで相手がお客さんになったり取引先になったりすることもあるかもしれません。社会人としてはできるだけ角を立てないほうが良いでしょう。

仮に不満が色々あったとしても、基本的には『こういうことに挑戦したくなった』など、前向きな理由を伝えるほうが安心です。

仕事を辞めるタイイングに関するよくある質問

ここまでは仕事を辞めるタイミングの考え方や、仕事を辞めるにあたって把握しておいたほうが良いポイントについて確認しました。

最後に、仕事を辞めたい方が疑問に感じやすいポイントをQ&A形式で見ていきましょう。

貯金は大体いくらあれば仕事を辞めてもいい?

貯金いくらで退職を決行するかは個人差がありますが、1年間働かなくても生活できるだけの貯金があるほうが良いです。実際にお金がない生活をしてみると、その不安でストレスが生まれて精神が不安定になるケースもあるようです。1年間生活できるだけの貯金があれば、再就職に向けた活動も安心してしやすいでしょう。とはいえ、貯金は多ければ多いに越したことはありません。仕事を辞めたいのに、貯金が不安で辞めることに迷うときには、仕事を辞める前に転職先を決める方向性で検討してみるのはいかがでしょうか。

1つの会社に3年は務めたほうが良いってのは本当?

石の上にも三年ということわざがある通り、物事を習得するためには3年は継続する必要があるという昔からの教えがあります。それが仕事についても『とりあえず3年は勤務してから辞めたほうがいい』という考えに結び付いていますが、3年待たずに辞める層もたくさんいます。また、むしろ辞めたほうが良いブラックな環境の職場もあるので一概にはいえません。特に人間関係や業務内容に問題なく、ただ面倒くさい、つまらないという理由で辞めたい場合は3年かじりついたほうが安全であることが多いでしょう。

仕事を辞めるということは、もれなく新しい生活=変化を迎えることになります。

人間は一般的に変化することが苦手な生き物なので、大変だと感じることもあるかもしれませんが、自分の人生なので前向きに捉えて行動していきましょう!

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