『仕事をやめたい』と感じるとき、その仕事が向いていない場合と、何か他の嫌なことが原因になってそう感じてしまっている場合があります。
仕事が向いていないならやめることも視野に入りますが、嫌なことがあるからやめたい場合は冷静に判断する必要があります。
今回は、仕事をやめたい理由を探る方法や対処法、そしてやめるとしたら何をするべきか解説していきます。
仕事やめたい。向いてないと思ったらやるべきことは?

仕事をやめたいと感じたら、どうしてやめたいのか理由を出してみましょう。
『やめたい』と日常的に感じていたとしても、他人に『どうして?』と問われると、意外と即答できない(できても曖昧な内容になる)というケースがあります。
自分自身のことであっても、人生に多少なりとも影響を及ぼす事柄については、『本音』を探るのは難しいこともあるのです。そんなときは会社行きたくない理由12選などを読んで頂くと、ご自身がどうして辞めたいと思うようになったか?そのきっかけをつかめるでしょう。
難しいと感じたら、何となく頭に浮かんだことでもいいので『これがやめたい気持ちに繋がっているのかもしれない』と、感じることをできる限り紙に書き出してみましょう。
そうやって自分の気持ちに向き合ってみると、自分でも気付いていなかった自分の本心を知れるかもしれません。
やめたい理由を明確にすれば、理由に合わせた対処法を取れるようになります。
どの対処法がいいのかわかれば、より良い選択をしていくことができます。
仕事をやめたいと感じる理由を明確にしてみる

仕事をやめたいと感じる理由は様々です。
ここでは、やめたい理由になるのはどういうことか、一覧で見ていきましょう。
・入社前後でギャップを感じてしまった
・仕事でミスが多いことが恥ずかしい
・社会人としての自信がない
・他人と比較して自分を苦しめている
・人間関係に問題がある
・HSPなど気質の面によるもの
・他にやりたいことがある(夢がある)
・仕事をしていても楽しいことが一切ない
・職場に居場所がない
紙に書き出してみた『やめたい理由』の中に、上記の内容と同じものはありましたでしょうか。
まだ答えを出せないという方は、それぞれの項目についてさらに詳しく確認して自己分析していきましょう。
自分の状況に該当したり強く関心を持ったりする内容があれば、それが現状に絡んでいる項目である可能性が出てきます。
1、入社前のイメージと入社後の仕事内容(現実)にギャップがある

現職の企業について、入社前には『こういう強みがある企業』『こういう環境の職場』『こういう仕事ができる』など……
前向きなイメージを持っていたのに、入社後にギャップがあった場合(つまりイメージとは違った場合)は、やめたいという気持ちに繋がることがあります。
裏切られたような気持ちになる、もっとシンプルにいえば『ガッカリしてしまった』ということです。
逆にいうとこのケースは入社前のイメージと実際の企業や職場の状況が同じだったなら、ガッカリしていなくてやめたい気持ちは出てこなかった可能性が高いです。
注意しなければいけないのは、他の企業であってもこのようなギャップが出てくることはあること。
何となく良さそうという理由だけで転職してしまうと、また同じようなギャップがあればやめたくなってしまい、悪循環になります。
自分の行動でギャップを解消できるなら、行動してみるのもいいでしょう。
たとえば異動願いを出して部署を変われないか交渉してみたり、可能であれば興味のある業務も振り分けてもらえないか相談してみたり。
これによってギャップ解消ができたり、そこまではいかなくても現状よりは改善したと感じられたりしたら、やめたいという気持ちが消える可能性はあります。
2、仕事でのミスが多くて恥ずかしい

仕事でのミスが多くて恥ずかしいことから、この仕事に向いていないと感じて仕事をやめたくなっているというケースです。
性格にもよりますが、仕事でたくさんミスをしてもあまり気にしないマイペースな方もいます。
ミスが恥ずかしいと感じる方は、ミスをしても気にしないタイプの方に対して『あの人は楽天的でいいな』もしくは『ミスして迷惑かけたのに、あんなにヘラヘラして!』と、感じるのではないでしょうか。
現状仕事でたくさんミスをしてしまっている、ミスをしても気にしないタイプの方に多少なりともマイナスの印象を抱いてしまう……
この2つに該当しているなら、『仕事でミスをしてしまうこと』が、やめたい気持ちの背景にある可能性が高いです。
ミスをしてしまうからやめたいという気持ちがある方は、大抵の場合真面目かつ完璧主義の傾向があります。
プライドが高いためにミスすることを恥ずかしいと感じすぎていて、ミスする自分のことが許せないからストレスを感じている(他人は気にしていないのに自分が気にしている)ということもあるでしょう。
仕事でのミスのせいで仕事をやめたくなっている方は、一旦リラックスしてみてください。
仕事内容自体が難しくてハードルが高いケースもあれば、まだ慣れていないからミスしてしまうというケースもあるでしょう。
後者であれば時間が解決してくれる可能性が高いです。
前者であれば地道にコツコツ続けることでミスを減らせる可能性があり……どちらのケースでも、大抵は時間が解決してくれるものです。
ただし、ミスをする理由が『仕事内容が難しいから』とか、『まだ慣れていないから』とかではなく、仕事に興味も関心もなくてやる気がないからというケースは例外。
この場合はメンタルをコントロールしてやる気を出す方法を試したり、やる気が出る環境づくりを目指したりするほうがいいです。
また、仕事に興味も関心もない場合はいっそ転職したほうが、自分にとって良い可能性もあるのでよく考えてみましょう。
3、真面目に取り組んでいるけど自信が持てない

真面目に仕事に取り組んでいるけど自信が持てない。この仕事に向いているという自信が持てないから、仕事を変えたい……
突き詰めると、そういう感情がやめたい気持ちに繋がることがあります。
自信が持てない原因は何なのか……
よくあるのは、努力しているのに自分が出したい成果に到達できない、仕事で作り上げたものを見ても他の人より劣っているように感じる……というもの。
自信が持てないまま他の企業に転職しても、よほど得意分野の業務でなければ同じ壁にぶつかる可能性があります。
また、よほど得意分野に転職したとしても、その企業で同じことをさらに磨き上げられたクオリティでできる方がいれば、また自信をなくして繰り返すリスクもあります。
自信のなさを改善するためには、毎日小さな目標を立ててクリアしていくといいでしょう。
その目標は仕事に関連したことで、内容は難しくなくてちょっとの手間や努力でクリアできるレベルのものがいいです。
小さな目標でも毎日クリアすることで、いずれ大きな自信に繋がりやすくなります。
なお、入社してからまだそれほど経過していない状況だと、自信がなくて当然です。
自信満々そうに見える他人でも、入社してすぐの頃にはオドオドしていたり自信がない感じで振る舞っていたりすることは珍しくありません。
つまり、自信を感じないまま働く社会人というのは少数派ではないのです。
もしも自信がないことだけがやめたい理由なら、毎日コツコツ取り組むことで改善できて、やめたい気持ちを解消できる可能性があります。
4、友人やメディアに取り上げられる人と自分を比較してしまう

若いのに世に革新を起こす企業の経営者をしていたり、若いのに何かの受賞をしたり、若いのに記録を達成したりと……
メディアを見れば、何かを成し遂げた人たちが取り上げられています。
自分と年がそれほど離れていない相手が何かを成し遂げているのを見ると、焦ってしまうという方もいるでしょう。
また、メディア越しに見える遠い存在というよりも、近くにいる他人(同僚や友人など)が何かを成し遂げているように感じて、『自分は遅れているのでは』と焦ってストレスを感じているケースもあるでしょう。
『焦ったから自分も何かをしよう』『焦ったから自分も努力しよう』ではなく、『自分と比べてあの人たちはいいな』と、投げやりになってしまうと仕事をやめたいという感情に繋がることがあります。
この背景にあるのは、他人と自分を比較するストレスを受けて、現状から逃げ出したくなっているというもの。
現状から逃げ出したとしてもメディアを見れば、新しい同僚や友人ができれば、また比較して苦しむものです。
この苦しみを断ち切るためにできることは、完全に気にしないでマイペースにやっていくか、もしくは自分も何かを成し遂げるために他人のことを気にする余裕がないくらい努力をするかです。
完全に気にしないで比較することをやめるにはプライベートの時間を充実させたり、目の前にある幸せを実感したりすることが大切でしょう。
比較しないよりも、バリバリ競争して比較したりされたりする環境のほうが合っていると感じているなら、今がぬるま湯になっている可能性もあります。
バリバリ競争する環境を本心では望んでいるタイプの方は、目標を持って何かを目指す生活をしていくほうがいいでしょう。
目標達成のために転職が必要だと感じるなら転職も検討すればいいですし、現職のままで必要な資格の取得や勉強ができるようなら現職を続けつつ取り組んでいくのもいいでしょう。
5、人間関係がストレス

人間関係のストレスがあって仕事をやめたいという感覚は珍しいものではありません。
職場に求めることは『人間関係の良さ』で、多少仕事がキツくても『人間関係さえ良ければ続けられる』という方もいるでしょう。
人間関係がストレスで仕事をやめたいと感じている方は、人間関係が仕事選びにおいて重要という価値観を持っているということです。
『皆そうなのではないの?』と、感じるかもしれませんが、職場の人間を全員ライバルだと思っていたり、人間関係にストレスがある環境で野心的にやっていくほうが燃えたりする方もいます。
例えばプロのスポーツ選手は、選手同士仲良しのように見えるスポーツもありますが(例えばフィギュアスケートなど)
テニスやレスリングなど、ライバルを意識してライバルと戦わなければいけなくてメンタルに負荷がかかる環境もあります。
そういう環境にいる選手が『人間関係がストレスだから競技をやめたい』と、考えるのかというと……
アスリートのメンタルヘルスも問題になっているくらいなので、そういう方もいるでしょう。
ですが、そのようなことを気にせずに闘志を燃やす方もいるわけです。
考え方は人それぞれ。人間関係にストレスを感じて仕事をやめたいと考えられるのも、1つの個性なのです。
皆個性が違うからこの社会が成り立ちます。皆が同じ個性なら成り立ちません。
人間関係にストレスを感じているという自分の個性を受け入れて、肯定してあげることから始めましょう。
その後で取れる対処法といえば、転職をするか、現職の環境を変えられるか試してみるか、もしくは自分から変えようとしなくていいので職場の誰かに相談するかです。
転職したい気持ちがある場合でも、人間関係の問題さえなければ現職を気に入っているのかどうか本心を確認しなければいけません。
人間関係の問題さえなければ現職にいたいなら、すぐに捨ててしまうのはもったいないです。
よほどすぐに逃げ出さないと精神面が壊れそうな状況である場合を除き、行動もしくは相談を先に検討してみるといいでしょう。
6、HSPなど通勤して仕事するという環境自体が辛い
近年理解が進んできたものにHSPというものがあります。
HSPとは『ハイリー・センシティブ・パーソン』の略で、感受性が非常に豊かで繊細(敏感)な気質の方のことを指します。
心理学系の分野に詳しい方なら、この名称を知っているのではないでしょうか。
HSPは決して珍しくありません。該当している場合は、HSPが理由になって仕事をやめたくなっている可能性があります。
HSPが仕事をやめたい気持ちの原因になるとはどういうことかというと……
HSPとしての気質や現在おかれている環境などを総合した要素・状況によっては、別に人間関係のトラブルの当事者でなくても職場にいることや通勤が辛いと感じてしまうことがあるのです。
職場で周囲に他人が何人もいる環境におかれると緊張してしまう、プレッシャーがかかってしまう……
満員電車でたくさんの他人の中にいるのが辛い……
その他にも、業務に取り組んでいること自体で緊張やプレッシャーを感じてしまうというケースもあるでしょう。
HSPが原因になっている場合はどうしたらいいのかというと、メンタルをコントロールしながら仕事を続けるか、セルフコントロールが難しいならカウンセラーなどを頼るのもいいでしょう。
それでも難しい場合は、HSPでも働きやすい仕事を探してみるのもいいでしょう。
HSPは敏感な気質の方なので、例えば自宅でできるクリエイティブな仕事やフルリモートで働ける事務職やIT関連の仕事なら負担が少ない可能性があります。
HSPでも会社勤めしている方はいるので、必ずしもHSPなら通勤や他人に囲まれることが難しいというわけではありません。
安心できる人間関係しかない職場であればHSPでも働きやすい、居心地が良いと感じる可能性があります。
現職の環境を居心地良くできるのであれば、そうすることでやめなくても安心して働き続けられることもあるでしょう。
選択肢があってもどうすればいいのかわからないというときには、カウンセラーや周囲の人に相談してみるようにしましょう。
『HSPの特徴に該当していそうだけど、本当にそうかわからない』という方は、無料診断できるサイトもあるので調べてみるのはいかがでしょうか。
7、実は本当の夢や行きたい業界がある
仕事をやめたいと感じる背景には、何かしら今の職場に関連する不満があります。
その不満となっているのは何かを理解することが、対処法を判断するために必要です。
これはある意味前向きな理由ですが、本当は別に夢や行きたい業界があって、現職がそれとは違うから不満になっているケースもあるのです。
この場合の選択といえば……
すぐに夢や行きたい業界(転職)を目指すか、夢と仕事を切り離すか(仕事は生活費稼ぎのためにやっていると割り切る)か、現職を続けつつ行きたい業界を目指して勉強などに取り組むかです。
これについては、他人が『ああしろ』『こうしろ』という意見を鵜呑みにするよりは、『自分が後悔しない選択』を重視するほうがいいでしょう。
中には憧れの業界に行ったことでその業界の現実を知ってがっかりするケースもあり、人によっては夢と仕事は切り離して考えるほうが向いていることもあるでしょう。
例えば!!声優のことが好きだとします。
声優というキーワードが絡む仕事といえば、声優事務所のスタッフ、イベント企画・運営、アニメ制作会社、収録スタジオのスタッフ……と、色々あります。
その中でできる限り興味がある仕事を選んで応募することはできるでしょう。しかし声優に関わる仕事に就けば声優と友達になれるわけではありません。
仕事として関わっているのに舞い上がったファンのような態度でいてしまうと、それが悪印象になって自分の首を絞めるリスクすらあります。
つまり、好きなことを仕事にしたからといって楽しいだけではありません。好きなことを個人として見ていたときとは立場も変わるのです。
好きを仕事にするために選んだ仕事も、ジャンルが異なるだけで現職でしている仕事と同じ……ということになる可能性だってあります。
やってみたら特別な楽しさはすぐに薄れるというリスクだってあります。
声優が好きだからプライベートで声優イベントに行く、声優イベントに行くための資金を今の仕事で稼ぐ、そしてプライベートが充実!!声優にも憧れていられる……という生活のほうが良いことだってあるでしょう。
夢や行きたい業界と仕事を割り切って考えるというのも、人によっては最善になることがあるのです。
逆に、好きなことを仕事にしたほうが良いケースというのも確かにあります。
夢や行きたい業界に絡んだことについて、周囲の人にいわれて渋々本心ではない選択をすると、後悔する可能性が高いです。
このようなケースが仕事をやめたい不満に繋がっている場合は、自分でどう気持ちの折り合いをつけるのか、それとも折り合いはつけずに飛び込むのか、自分で決める必要があります。
8、働いても1つも面白いと思えない

働いていても1つも面白いことがない……。
仕事への考え方は様々で、人によっては『仕事に面白さは求めていない』ということもあれば、『仕事をしていて楽しいと感じられることが重要』ということもあります。
『面白くない』がやめたい理由に繋がっている方は、後者の『仕事をしていて楽しいと感じられることが重要』というタイプであると判断できます。
面白くなくても、何かしら行動したり上司に相談したりすることで面白くできる可能性があるなら、まずは試してみるのもいいでしょう。
どうしても難しいと感じる場合は、面白いと感じる仕事への転職を検討するのもいいでしょう。
注意しなければいけないのは、入社してからそれほど期間が過ぎていない場合です。
新人枠だと、できることが限られていることが多いです。
仕事に慣れてきたら、今よりも幅広く業務に携われて、しかもその広がった先に楽しさがあるという可能性があります。
つまり、時間が解決してくれるかもしれないケースに該当しているならよくよく考えましょう。
転職したところで、転職先でも同じように最初は業務が限定されていて『仕事が面白くない』と、感じてしまうかもしれないのです。
9、職場の中で自分が浮いている気がする
職場の中で自分が浮いている気がするというのは、いい換えれば『居場所がない』と感じているということ。孤独を感じているということです。
例えば黒髪できっちりスーツを着た人しかいなかった職場に、ピンク髪で派手なファッションの人が入社すれば『あれ、浮いている?』と感じることも不自然ではありません。
そういうときは、周囲に合わせてファッションを変えるか、浮いていても仕事に支障がないなら開き直るかという選択があります。
このようなケースではなく、ファッションで浮いているわけではなくて目立っているわけでもないのに居場所がないという場合……
気軽に会話できる人が職場にいるだけで、気持ちが変わる可能性があります。
職場は友達を作りに行く場所ではありませんが、コミュニケーションが自分と周囲で機能していない(しかも周囲はきちんとコミュニケーションを取っている)場合は辛いと感じる方もいるもの。
コーヒーブレイクでお喋りしたり、一緒にランチに行けたりする相手がいる職場なら、浮いているとは感じなくなるかもしれません。
もしも可能であれば、そういう相手を1人でも作ることができるよう、行動してみるのはいかがでしょうか。
職場は友達を作る場所ではないとはいえ、居場所作りの際には学校での友達作りに近いものがあり、友達作りの経験が活きます。
職場のメンバーが偏った気質でなければ、寄ってきた職場の仲間を無碍にすることは基本的にないでしょう(ただし、異性だと誤解される可能性があるので接し方に注意!)
それを実践してみても『ダメだった……浮いている……居心地悪い』と感じるなら、そのときは転職を検討するのもいいでしょう。
転職をしても1から人間関係を作っていくわけなので、居場所を作ろうとするならコミュニケーションが必要です。
転職するからその職場での人間関係の構築はもう必要ない……というときでも、居場所を作る練習をしておくことで、転職先では同じ悩みができないように目指すこともできます。
仕事をやめるまえに!その仕事は向いていないのか判断する方法

仕事をやめたい、やめよう……
そう決める前に!!
その仕事(現職)を続けたとしたら、いつか状況が変わるのか見極めましょう。
仕事自体が向いていない場合には、無理して続けていても状況は変わらない可能性が高いです。
ですが、実は時間が解決してくれる問題だった場合はやめてしまうのが、シンプルにいって非常にもったいないのです。
その仕事に向いているか向いていないかは、きっちり確認しておきたいところ。
その仕事に向いているか向いていないかどうやって判断していけばいいのかというと……
以下の3つの方法を試してみてください。
チェック1:価値観を紙に書き出してかけ離れていないか確認する

一見仕事とは関係ない内容でもいいので、『自分の好きなこと』『自分が得意だと感じること』『無理しなくても人並みにはできると感じること』のカテゴリーにわけて、紙に書き出してみましょう。
思いつくままどんどん書いてみましょう。
どのカテゴリーかさえわかるようにしておけば、キレイに書かなくても大丈夫です。
一通り書き出してから紙を見ると、自分の個性がわかります。
『自分の好きなこと』『自分が得意だと感じること』『無理しなくても人並みにはできると感じること』の全ての要素を満たす仕事であれば、向いていると判断できます。
全てを満たすのが理想です。
ただし、『自分の好きなこと』と『無理しなくても人並みにはできると感じること』など、3つのうち2つを満たす仕事であれば向いている範囲だといえるでしょう。
仕事、職場というのは業務をこなすうえで他人とのコミュニケーションが発生したり、仕事をするために職場という環境に身を置かなくてはいけません。
このような業務とは別の、仕事に不随する要素が、仕事をやめたい理由に結びつくことがあります。
しかしこの不随する要素は、仕事に向いている、向いていないというものとは本来関係ないものです。
関係ないのに、混ざり合ってしまうと向いている向いていないの判断をしづらくしてしまって、本当は向いているのに向いていないと錯覚してしまう事態を招くことも。
だからこそ、紙に思いつくまま価値観を書き出して、自分の個性を認識して、不随する要素に惑わされないで客観的に判断できる状態にすることが大切なのです。
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、仕事をやめたくて、その仕事が向いているかわからない方はぜひ試してみるのはいかがでしょうか!?
チェック2:仕事にやりがいを感じているか自問自答してみる
向いている仕事というのは、無理して努力しなくても人並みに程度にはできる仕事であるという考え方ができます。
例えば趣味でヨガをやっているけど、ヨガインストラクターのように身体が柔軟ではなく、そのせいで正しい形を維持できるポーズは限られているとします。
この場合、『ヨガが好きだからヨガを仕事にしたい』と、考えたとしても、今すぐヨガインストラクターとして働き始めることはできませんよね。
ヨガのことが好きで楽しくて頑張れるとしても、現時点では生徒さんに正確なポーズを伝えられず『先生』としての役割を果たせないからです。
とはいえ、だから諦めなければいけないわけではなく、努力して練習を続けて1年経てばポーズができるようになってヨガインストラクターを仕事にできるかもしれません。
しかし、現状ではこの条件なら向いていない仕事であると考えられます。
逆にヨガは全然やりたくないけれど、学生時代に取り組んでいたスポーツの影響で身体が柔軟で、人と喋ったり教えたりすることも普通にできるし、ヨガのポーズもきちんとできるという場合……
ヨガインストラクターの仕事は向いている仕事である可能性が出てきます。
向いているからあまりやる気がなくても人並みにできたとしても、『ヨガは全然やりたくないのだけど』という価値観が加わっていると、『やりがい』は感じない可能性があります。
すなわち、向いていることとやりがいというのは実は関係ない場合もあるのです。
向いているこことやりがいがマッチするときは、自分らしく生きてきたことでマッチする土台が自然にできていたというケースもあれば、たまたまそういう仕事があったというケースもあります。
ですが、その状況に到達していない方は、向いていることとやりがいがマッチしていないこともあります。
マッチしないからわからなくて、『どうすればいいのか』悩んだり複雑になったりしています。
やりがいと向いているかどうかは一旦切り離して考える必要があります。現職にやりがいを感じているか、自問自答してみましょう。
例えばチェック1を試した結果、現職に『向いていない』と判断できたとしても、やりがいがあるなら継続できる可能性もあります。
向いていなくても、ほとんどの人間は物事に慣れれば最低限はできるようになることがあり、その『最低限』ができるようになると慣れで仕事をできて負担を感じなくなる可能性もあるからです。
この場合は向いていることをする道に進むか、向いていなくてもやりがいでカバーする道に進むか、選ぶ必要があります。
どちらを選んだとしても、自分が本心で決めたなら正解であるはずです。
チェック3:仕事で評価もしくは期待されているか
チェック1、2でよくわからなかった、答えが出せなかったという方もいるかもしれません。
そういうときは仕事で評価もしくは期待されていると感じるかどうかを基準にするのもありです。
仕事で評価か期待、もしくは両方をされていると実感できているなら、職場に居場所があり、続けていくことで自己実現ができる可能性があります。
これも個人の性格にもよりますが、上司に認められている、先輩に認められていると実感できれば前向きになり(つまり必要とされたら前向きになり)頑張れることもあるのではないでしょうか。
評価か期待、どちらか1つでもしてもらえている実感があるなら続ける、迷いがあって実感がないなら転職して自己実現を目指すというのも選択肢です。
上司や先輩に『やめろ』『向いていない』と言われたらどう受け止めるべき?
人間本当に色々な人がいるので、他人に向かって『やめろ』『向いていない』など否定的な言葉を堂々と使ってしまう方もいます。
そこに悪気や悪意があるケースもあれば、悪気も悪意もなくて実は愛情表現であるというケースもあります。
否定的な言葉を他人に使ってしまう方は、育ってきた環境が厳しかった可能性もありますが、言われるほうとしては精神的にキツイ……ということもありますよね。
受け止め方としては、『自分の人生は他人ではなく自分のもの』と認識することです。
そして『相手は神様でもないから人間の本質を判別することなどできないのに、他人のことを決めつけて言っている』と、冷めた視点で受け止めましょう。
これができれば、怒りも悲しさも一旦フラットにしやすいのではないでしょうか。
気持ちが落ち着いたら根本の原因の対処を考えるか、スルーし続けるかという選択肢がでてきます。
ストレスが溜まるからスルーし続けるのはきっとダメだと感じるなら、相手と向き合うか、逃げるか、どちらかをしなければいけません。
もしもパワハラだとはっきり感じているなら、転職して逃げてもいいでしょう。逃げることは悪いことだと教育では教え込まれていますが、自分を守るための逃げは悪いことではありません。
逃げこそが最大の策であることだってあるのです。
『パワハラではなくていじりであって、相手に悪気はないような気がする』と感じていて、相手が話の通じそうな相手なのであれば、『そう言われて傷付きます』と、冷静に話してみるのもいいでしょう。
そのとき気をつけなければいけないのは、他の職場の仲間がいる前では言わないで、2人きりの場面で伝えることです。
周囲の目がある前で言ってしまうと、状況次第で相手に恥をかかせるリスクがあります。
相手のためにも、そのような事態は避けたほうがいいでしょう。
『パワハラではないだろうけど、相手は話しが通じない』という感じなら、その相手よりもさらに上の立場の方に相談してみるのもいいでしょう。
厳しい上司や冷たい先輩が実は評価してくれているケースもある
冷静に見極めたいのは、厳しい言葉を投げ掛けてくる上司や先輩が、実は自分に期待してくれているケースもあることです。
スポ根アニメや漫画をイメージすればわかりやすいかもしれません。
スポ根アニメや漫画の場合は、優しい言葉を発するだけのキャラクターしか登場しないわけではありません。厳しい指導をする先輩やコーチも、少なくとも1人は登場します。
厳しい上司や先輩の中には、良くも悪くもこのスポ根の世界に通じる価値観で動いている方もいるでしょう。
人によって、厳しくされたほうが伸びることもあれば、褒めたほうが伸びることもあります(厳しくされるとダメになる人もいるのは事実です)
これは一見すると、厳しくされたほうが伸びる方のほうが強そうなイメージはありますが、強い弱いではありません。個性です。
上司や先輩は本来、部下や後輩の個性を見極めて指導できれば最も効率が良いのです。しかし、実際その立場になってみると、そういうマネジメントは簡単にできることではありません。
社会人経験が長い上司や先輩でも、できないことはあるのです。
厳しいから酷い、冷たいから意地悪と決めつける前に、そう感じる対象の上司や先輩は、『本当に酷い人なのか?』『悪意で行動している人か善意の人か』相手をよく観察してみるのもいいでしょう。
職場を見限って転職するか決めるのは、それからでも遅くありません。
やめる決断は重要。仕事の向き不向きの判断は冷静に行う
何が理由で仕事をやめたくなっているのか、そして仕事に向いているか向いていないか、何となく判断はできたでしょうか。
仕事をやめたい理由についてはおそらく改善策がないうえに、仕事にも向いていないと感じるとします。そのときは転職が選択肢になります。
また、転職は先延ばしにして先に必要な資格やスキルの勉強をするという行動を起こすのもいいでしょう。
この場合も転職は想定内(つまり、やめる前提)ではあるけれど、すぐにやめるのではなく転職を目標にして先に必要な準備と土台を整えて行動するということです。
答えを出せない人は転職サイト上の適職診断ツールを試してみる
転職したほうがいいか迷うときには、適職診断ツールを試して適職が何か出してみるのもいいでしょう。
適職診断ツールは、転職サイト上に設置されていることがあります。
仕事に向いていないと答えが出たらどうするべき?
仕事に向いていない、転職もしたい。この2つが本心として出たときに取るべき対処法を確認していきましょう。
仕事は人生に密接に関わっているので、安易に決めると後悔のリスクがあります。
対処法を見つつしっかり考えてみましょう。
対処法1:原因が時間で解決する可能性のあるものならやめずに待つことも検討
ここまでご紹介した項目の中にも、『時間が解決する可能性があること』がありました。
もしもやめたい理由がそこに当てはまっていて、『もしかしたら向いていないと感じる状況は今だけかもしれない』と感じるなら……
少し待ってみるのも対処法です。
少し待ってみたら状況は変わるかもしれません。
対処法2:自分次第で変化を起こせば解決するなら社内で行動してみる
自分の行動によって問題を解決できる可能性があるなら、行動して変わるかどうか試してみるのもいいでしょう。
例えば『あの人が苦手』という相手がいるなら、無理して仲良くはしないにしても相手の良いところを発見しつつ、相手に話し掛けて歩み寄る努力はしてみるなど。
仕事がつまらないなら、別の業務もさせてもらえないか相談したり、許可を取らなくてもできる別の業務があれば積極的にやってみたり。
行動を変えれば状況が変わる可能性があります。
例えば職場での行動だけでなく、朝1時間早起きして朝活でカフェに行き資格の勉強をする……というような、別の方向性の行動の変化でも状況を変えることに繋がる可能性があります。
対処法3:相談できるようなら上司に相談する
仕事をやめたくて悩んでいる、その理由がわかっていて、その理由は上司のサポートがあれば解決するかもしれないなら上司に相談してみるのもいいでしょう。
シンプルに仕事がつらいと感じているときにも、上司が話しやすい性格の方なら素直に打ち明けてみてもいいでしょう。
対処法4:部署異動や転勤ができる企業なら検討してみる
仕事をやめたい理由によっては、部署異動や転勤の希望を出してみるのもいいでしょう。
企業によっては、希望によって異動や転勤を検討してもらえる制度があるところもありますよね。
その制度がない小規模な職場の場合は、先に触れた行動の変化や上司への相談を優先して検討してみるといいでしょう。
対処法5:やめるために行動する
仕事をやめたいし、向いていないしと感じるなら、もう思い切ってやめるために行動を開始するというのもいいでしょう。
今は1つの企業で長く働かずに転職する方も多いですし、転職への周囲の目も厳しくありません。
転職を重いことと捉えすぎずに行動するのもいいでしょう。
ただし、ノリや勢いでやめてしまうと後悔するリスクはあるので、『本当にやめる』という覚悟を持つことを先にこなすほうがいいでしょう。
迷いがなくならないときには、転職サイトで求人を眺めつつも、もう少しだけ自分と向き合う時間を取ってみるのもいいのではないでしょうか。
『仕事やめたい』は甘えではない

仕事をやめたい気持ちについて、家族や友人に相談したら『甘えだ』と言われてしまうこともあるかもしれません。
それはその人たちの価値観であって、仕事をやめたいと感じること自体はまったくもって甘えではありません。
何のために仕事をしているか。生活のためだという意見も多いでしょうが、ただ生活できればいいだけなら、世の中に仕事を選びたがる人はいなくなるはずです。
つまり、人間というのは仕事を通してより良い人生を送りたい、自己実現したいという欲があるといえます。
食欲があるのに食事ができなかったらどうなるでしょう?
人間として追い込まれますよね。
仕事を通して自己実現したいのに、上手くいかなかったらどうでしょう?
自分を守りたい本能があるから、『仕事をやめたい』という気持ちが出てきても不思議ではありませんよね?
これは逃げではありません。
本能で食欲があるからごはんを食べなければいけないのと同じことです。
ゴリゴリに『甘え』『逃げちゃダメ』みたいな価値観を押し込まれていると、自分の気持ちは『ダメなことではないのか』と感じてしまうかもしれません。
そういう方は一旦その気持ちを横に置いて、『ダメなことではない』と受け入れましょう。
やめたい気持ちを放置し続けるとストレスでメンタル不調になることも

やめたい気持ちを放置し続けると、人間はメンタル不調になることがあります。
メンタルを守るためには、時間が経っても解決しないようならどこかで解決を目指して、自分で何かを選ぶ必要が出てきます。
日本では、働きすぎて鬱になる方が多いことがある種の社会問題となっていますよね。
例えばスペインやイタリアやギリシャでは、ハイクラス層、そして業務内容によってはそれ以外の立場でも昼夜問わず働くケースもありますが……
非正規雇用でのんびり働いていたり、シエスタをしつつ働いていたりしている方も少なくありません。
彼らが自分の働き方について苦しんでいるかというと、意外にものびのびしていたり、収入が低くても働きすぎない環境に満足して心穏やかに生活していたりします。
日本人でこの感覚に馴染める方は多くないのかもしれません。
日本は歴史的に、とにかくハードに働くことが必要だった時期もあり、文化や価値観で『ハードに働くこと』が良いことと認識されているからです。
しかし、ハードに働いて心を壊す方にとって、それは良いことではありませんよね。
仕事をするために生きているのではなく、生きるために仕事をしているはずです。
それなのに仕事で心を壊されるのは、本末転倒ではないでしょうか。
本来であればのんびり働いたり、シエスタをしてストレスを溜めすぎずに働いたりすることも認められていいはずです。
なかなか認められなくて、のんびりが『怠け者』と捉えやすい日本社会のほうが、もしかしたら偏っているのかもしれません。
仕事をやめたい気持ち、その背景にある原因のせいでメンタルを不調にするリスクを抱えている、もしくはもうメンタルの不調の片鱗が見えている方は、考え方を変えてみましょう。
『自分のメンタルを守るにはどうするべきか』考えるのです。
『仕事やめたい』は向き合うべき心のサイン
仕事をやめたいという気持ちは、自分自身の心が発しているサインです。
サインというのはどんな物事、状況においても内容次第では要注意。
例えば止まれのサインが出ているのに無視して高速で走り続ければどこかにぶつかるかもしれませんし、道案内のサインを見逃せば道を間違えたまま進んでしまうかもしれません。
心が出してくれたサインには、自分のためにしっかり向き合うべきです。
辞めない選択をするときの準備
仕事をやめたいと感じても、向いている可能性もあるしやめないと決めたとします。
そのときには、まずメンタルケアをして自分を安定させましょう。
メンタルが安定していないと、変化のための行動もしづらいですし、時間が経って状況が変わるまで待つこともしづらいです。
『仕事やめたい』からのメンタルケアの方法
仕事をやめたい気持ちがあるときは、前向きな状態ではないでしょう。
前向きな状態ではない期間が長ければ長いほど、そこから前向きな状態に持っていくためには、いつもとは違う行動をしたほうがいいです。
いつもと違う行動が思い浮かばない方は仕事行きたくない人に向けたベストな乗り越え方などをチェックしてみましょう。
ケア1:人に気持ちを話す(難しいなら相談窓口を活用)
メンタルケアの方法として、気軽なのが人に自分の気持ちを話すことです。
これはアドバイスを求めるのではなく、話を聞いてもらうということが目的。
つまり話してスッキリするということであって、『転職したほうがいいと思う?』などと意見を求める行為とは異なります。
相手には『メンタルケアのために、アドバイスではなく話を聞いて欲しい』と伝えておかないと、相手はよかれと思ってアドバイスをしてしまう可能性があることには注意が必要です。
なお、話し相手となる家族や友人がいない方は、電話相談系の窓口を活用してみるといいでしょう。
場合によっては心理カウンセラーも頼ることができます。
ケア2:少しの頑張りでクリアできる小さな目標をこなす
メンタルケアしたいとき、少しの頑張りでクリアできる小さな目標を日々こなしていくというのもおすすめです。
仕事に関連することでもいいですし、家事や趣味に関連することでもいいです。
一生懸命な努力ではなく、少し対応すればクリアできるくらいハードルの低い内容にすることが大切。そういう物事でも、成功体験として蓄積されます。
小さな成功体験は、1粒の水滴がいずれ大きな海に繋がるように大きな自信の土台になってくれることがあります。
また、シンプルに小さな目標を日々こなしていくことで気持ちが前向きになる期待もできます。
ケア3:自分を肯定する
こちらも大切なことです。
自分自身を肯定しましょう。自分を否定しているのに、周囲に自分を認めてくれというのはなかなか難しいです。
逆にいえば、自分を肯定して大切にしている人のことは、周囲も大切にしてくれるといえます。
自分自身を守れるのは、当然ながら自分自身です。自分を肯定しなければ何も始まりません。
仕事をやめたくなった……ただそれだけのことで自分を否定するのはもったいないです。
『ただそれだけじゃない、できないことも多いし』と、感じるとしても、全ての環境を試したわけではないのに『できないことも多い』と決めつけるのは早いです。
自分自身を肯定しづらいと感じる方は、鏡を見ながら『よく頑張っている』『偉いね』など、自分を褒めてあげましょう。
肯定の言葉を口に出すことは有効です。
人間の脳は一人称を理解していないといわれています。つまり、口にした言葉は、誰に向けたものでも全て自分への言葉として処理するということ。
鏡に向かって口にした言葉も、自分についての言葉だと受け止めます。
上司や先輩が『よく頑張っている』と言ってくれる場合も、自分が自分に『よく頑張っている』と言う場合も、どちらも同じように受け止めるのです。
どうしても自分を肯定しづらい方は、言葉でセルフケアをしてあげましょう。
ケア4:趣味や運動習慣がないなら作ってみる
メンタルケアに良いとされていることといえば、リラックスできるマッサージなどもそうですが、運動を忘れてはいけません!
運動をすることにより、気持ちが前向きになります。
ただ、運動習慣がない方がいきなりジョギングやスポーツジム通いをするのはストレスが溜まるかもしれません。
そこで、激しくない運動(ヨガやピラティスなど)を週1~2でもいいから取り入れるようにしてみるといいでしょう。
運動の他にも、趣味がある方も前向きになりやすいです。
向いていない仕事を辞めるときの準備
色々考えて、向いていない仕事をやめると決めたら、やめるための準備が必要です。
やめてしばらく無職になるというのも、自分で決めたことならいいでしょう。
とはいえ、多くの方は生活のために次の職場が必要です。ということは、次の職場を探して見つけてからやめたほうが安心です。
転職活動を開始するタイミングですが、基本的には現職の上司にやめると伝える前です。
職場にいるとストレスがあって限界だから、先にやめてから新しい仕事を探すというのももちろん問題ありませんが、無職の状態から仕事を探すと、それはそれで別のストレスやプレッシャーが発生します。
メンタルを守りつつ行動していくためにも、基本的には転職先が決まってからやめるほうが無難です。
転職活動の方法を決める

やめると伝える前に転職先を決める。そのためには転職活動の方法(どういうやり方で進めるか)を選びましょう。
転職サイト(求人情報サイト)、転職エージェント(アドバイザーが求人情報を紹介してくれて、応募書類の添削や面接サポートもしてくれるサービス)、ハローワークなどが転職活動の方法です。
どれがいいかは個人差があるので、自分に合うものを選んで転職活動をすることが大切です。
転職活動の方法に迷うときには、併用して試してみて、その中で一番気に入ったところに絞り込んでメインの活動方法にするのもいいでしょう。
なお、人間関係や仕事へのやりがいがない、仕事がつまらないなどの職場に原因があることで転職を決めた方……
次の職場では同じ悩みを抱えたくないなら、おすすめは転職エージェントの利用です。
理由は、転職エージェントのアドバイザーは、紹介する企業の職場の雰囲気も知っていることがあるからです。
転職エージェント側も適材適所に人材を紹介して定着してもらわなければ困るので、適材適所を判断するための情報確保を目的として企業に訪問し、環境や雰囲気をチェックしています。
規模が大きい転職エージェントになれば全ての企業に訪問しているわけではありませんが、『同じ悩みを抱えたくない』と伝えれば、その希望に合う企業の求人を紹介しようと努力してくれます。
転職サイト経由で応募するとマイペースに転職活動できるというメリットはありますが、転職サイト経由の場合は入社してみないと職場の雰囲気などはわかりません。
転職活動を決めたきっかけ、動機によっては、転職エージェントという手段が便利な可能性があります。
転職活動の期間や準備をしていく

転職活動をすると決めたら、いつまでに新しい職場で働き始めたいか、目標を立てましょう。
転職活動の所要期間は、基本的に2~3ヵ月といわれています。
応募して書類選考を受けて面接を受けて内定が出るという流れがスムーズに進んだとしても、そこから現職の上司にやめると伝えて、現職で引継ぎをする期間が発生します。
企業によってルールが異なるケースもありますが、退職すると伝えてから退職日までは1ヵ月空ける必要があります。
そのため、例えば転職活動開始1ヵ月で内定を獲得したとしても、そこからさらに1ヵ月引継ぎ期間があって、入社は転職活動開始から約2ヵ月後……というイメージです。
転職先が決まるまでに時間がかかれば、後ろ倒しになります。
転職活動は就活と違って、人によりかける期間がバラバラになりやすいです。
6ヵ月かけて転職活動を進める方もいれば、転職活動を開始して1週間で内定を得るという方もいます。
転職期間中のモチベーションの低下を避けるためにも、いつまでに入社したいという目標を立てて、それに向けて逆算してスケジュールを組み立てて行動するといいでしょう。
転職活動に必要なものは、一般的に履歴書や職務経歴書、スーツやビジネス用のバッグや靴です。
面接では、よくある質問を事前に確認して回答を準備しておいたほうがスムーズ。
転職活動を決めたら準備することは色々。大変だと感じることもあるかもしれませんが、前向きに取り組んでいくようにしましょう!
仕事やめたい。向いていないと感じているときの考え方や対処法まとめ
今回は仕事をやめたいという気持ちへの向き合い方や分析、そして仕事に向いているか向いていないか判断するための考え方や、状況に応じた対処法などをご紹介しました。
仕事をやめたいという気持ちは甘えではありません。
甘えではありませんが、その気持ちとどう向き合うか、どうやって解消を目指すかは選ぶ必要があります。
しっかり選んで、前向きに進んでいきましょう!