転職エージェント裏事情を大暴露。エージェントにも嫌な客はいる?

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『転職エージェントは無料だからいい加減なサービスを提供していそう』『転職エージェントって本当に役立つの?』などなど。

転職エージェントについて気になっているという方もいるのではないでしょうか!?

今回は転職エージェントの裏話や、転職エージェントでアドバイザーとして働く人々の本音について詳しくご紹介します!

  1. 転職エージェントの裏事情を大暴露!なぜ無料で利用できるのか?
    1. 裏事情その1:転職エージェントが無料な理由は企業から仲介紹介料を貰うから
    2. 裏事情その2:転職成功後に受け取るエージェントの紹介料は年収の30%!?
    3. 裏事情その3:早く応募させようとする!理由は転職してもらわないと困るから
    4. 裏事情その4:ノルマがあるから希望に合わない求人を勧めてくることも
    5. 裏事情その5:キャリアやスキルは見られるので全員に希望求人を紹介できない
    6. 裏事情その6:必ずしもベテランのアドバイザーのほうが良いとは限らない
    7. 見捨てられる事がある。そんな怖い事あるの?
    8. 紹介出来る求人がないなんていわれる。
    9. 現職に残った方がいいなんてアドバイスをされることはある?
  2. 裏事情からわかる!転職エージェントを上手に使いこなすコツ
    1. 自分のスキルや職歴を総合判断して希望条件を伝える
    2. 登録を断られた場合は相性の良い転職エージェントを探す
    3. 複数社に登録する場合も最終的には1~2社に絞ると良し
    4. メールでもいいから気になることはアドバイザーに確認!
    5. アドバイザーと合わないときは変更してもらう
    6. アドバイザーに好かれたいならマメなホウレンソウ
    7. 転職エージェントを利用するなら応募も承諾もスピード感が大切
    8. 年収交渉や入社日のことはまずアドバイザーに希望を伝える
  3. 転職エージェントの裏事情に関するよくある質問
    1. 質問です。転職エージェントのアドバイザーと上手く付き合うコツは?
    2. 質問です。アドバイザーによって能力に差はあるの?

転職エージェントの裏事情を大暴露!なぜ無料で利用できるのか?

転職希望者は、転職エージェントが提供する全てのサービスを無料で利用できます(※稀に有料の転職エージェントもあります)

転職希望者に求人を紹介して転職エージェント経由で応募してもらうことで、内定が出た際に紹介先の企業から紹介料をもらって利益を出しているからです。

転職希望者が無料で利用できる理由は、その分企業側から報酬を貰っているから。つまり、転職エージェントは、転職希望者に入社してもらって利益を出さないと困るので、丁寧にサポートしてくれます。

無料で利用できるからいい加減なサービスを提供するということはありません。

なお、転職エージェントによって対応しているものに細かい違いが出ることはありますが、大抵の場合で以下のサービスを提供しています。

1、『求人の紹介』
2、『応募書類の添削』
3、『面接対策や練習』
4、『転職希望者と企業の間に入って面接日程などの調整代行』
5、『入社日や年収の交渉代行』

転職活動のやり方を把握しているなら、書類添削や面接対策といったものは利用しないで、求人紹介や面接日程などの調整代行のみをお願いすることもできます。

転職活動のやり方が全く分からなくても、転職エージェントを利用すれば教えてもらえて、スムーズに形にすることができます。

転職活動初心者~経験者まで、自分の欲しいものに合わせてサービスを提供してもらえるので、上手く利用すればとても便利です。

裏事情その1:転職エージェントが無料な理由は企業から仲介紹介料を貰うから

転職エージェントは、転職希望者に求人を紹介して入社してもらうことで、求人募集をかけていた企業から支払われる紹介料を得て利益を出すシステムです。

紹介料はいくら貰えるのか気になりますよね。

転職エージェントと企業側の契約によってこの限りではない可能性はありますが、基本的には年収の30%が相場だといわれています。

年収ごとの紹介料(成果報酬)を見ていきましょう。

成果報酬の相場 転職者が得る年収の30%くらい
年収300万円の求人なら 成果報酬90万円~
年収400万円の求人なら 成果報酬120万円~
年収500万円の求人なら 成果報酬150万円~

転職エージェントが受け取る成果報酬は金額が大きいです。

ただ、転職活動は1ヶ月~2ヵ月くらいかかることが多く、転職希望者に紹介を始めてから成果報酬が入ってくるまで少し時間がかかるケースも多々あります。

しかも求人紹介に時間をかけても、入社してもらうことができなければ成果報酬は受け取れないので、転職エージェントのアドバイザーの本音としては『できるだけ早く』転職してもらえるほうが嬉しいのです。

そのためにはアドバイザー側がまず動いて、転職希望者が興味を持ってくれるかつ応募条件を満たしている求人を絞り込んで紹介するなどをしなければいけません。

裏事情その2:転職成功後に受け取るエージェントの紹介料は年収の30%!?

転職成功後に受け取るエージェントの紹介料

転職エージェントが受け取る成果報酬は、登録者(転職希望者)の年収が高ければ高いほど上がります。

いわゆるハイクラス転職をさせることができれば、そうではない転職の場合よりも成果報酬は大きくなり、アドバイザーの営業成績も上がります。

時々転職エージェントに『登録を断られた』という悪い口コミが挙がるケースがあります。

転職エージェントによっては中卒や高卒の方をサポートすることに特化したコンセプトのところもありますが、短大卒、専門卒、大卒といった経歴の方を優先する転職エージェントが多いでしょう。

その背景には、転職エージェントの成果報酬の仕組みも絡んでいると考えられます。

裏事情その3:早く応募させようとする!理由は転職してもらわないと困るから

早く応募させようとする!理由は転職してもらわないと困るから

転職希望者が転職エージェントに登録すると、最初は電話もしくは面談で仕事の希望条件などのヒアリングを行います。

それが終わったら、アドバイザーはさっそく条件に合う求人を紹介してくれます。転職希望者に求人を紹介した後で、考える暇がほとんどない状態でも早く応募させようとするアドバイザーもいます。

これは、アドバイザーからすれば、自身の紹介によってスピーディーに応募してスピーディーに入社まで進んで欲しいからです。

転職希望者は他の転職エージェントと併用して転職活動をするケースも珍しくないですし、求人サイト経由で求人を探して自発的に応募するケースも珍しくないです。

転職エージェント1社だけしか利用していないのが確実ならアドバイザー側は安心ですが、申告されない限りわからないことなので、アドバイザーとしてはスピード感を重視せざるを得ません。

もしも紹介やサポートをたくさん行っても、転職希望者が他の転職エージェントや求人サイト経由で応募して内定を得て退会でもしようものなら利益にならないので、それを防ぎたい気持ちがあるのです。

他のところを経由して応募されてしまうと、それまでにどんなに頑張っていてもアドバイザーの営業成績にはなりません。

アドバイザーの営業成績は、査定に響きます。

『転職エージェントのアドバイザーってすぐに応募させようとするし、急かしてきて嫌だ』と、感じる方もいるかもしれませんが、彼らも雇われている立場なので仕方ないのです……。

しかし、転職エージェントのシステムのおかげで、転職希望者は無料で充実のサービスを利用できるわけなので、多少の急かしには寛容な気持ちで接するようにしてあげましょう!自分のスキルや職歴を総合判断して希望条件を伝える

裏事情その4:ノルマがあるから希望に合わない求人を勧めてくることも

ルマがあるから希望に合わない求人を勧めてくることも

具体的な社内の評価システムやノルマは、転職エージェントによって異なる可能性があります。

ただ、基本的には一般的な営業職と同じでノルマを抱えていることが多いです。転職エージェントのアドバイザーというのは、営業職でもあるのでノルマを達成しなければ査定に影響を及ぼします。

アドバイザーにとってのノルマとは、基本的には転職希望者に求人を紹介して入社してもらうことです。

転職希望者の希望に合い、募集企業側の希望にも合っている求人がない場合でも、ノルマを達成するために代替で紹介できそうな求人をピックアップすることがあります。

転職希望者からすれば『希望に合わない求人をすすめられて嫌な感じ』と、なってしまうかもしれませんが……

アドバイザーにノルマがあることを知ると、何となく『仕方ないか……』と、優しい気持ちで受け止められるのではないでしょうか。

もちろん、希望に合わない求人に応募したくないなら断って問題ありません。

ただ、希望に合わないと思っていた求人をよくよく見たら良いと感じるケースもあります。もしも少しでも興味を抱けるようなら、応募を検討してみるのもいいでしょう。

転職エージェント経由で応募すると、仮に内定を辞退する場合でも転職希望者から企業側に伝える必要はなく、アドバイザー経由で辞退連絡をしてくれます。

そのため、断ることの精神的なハードルは低いです。

もしかしたら掘り出しものの求人もあるかもしれませんし、一見興味を持てない求人でもチェックして検討してみるのもありでしょう。

裏事情その5:キャリアやスキルは見られるので全員に希望求人を紹介できない

キャリアやスキルは見られるので全員に希望求人を紹介できない

転職エージェントの悪い口コミとして挙がることがあるのが、『希望条件に合う求人を紹介してもらえなかった』『求人紹介ができないと断られた』などです。

すなわち、『仕事を紹介してもらいたくて登録しようとしたのに、紹介された内容がミスマッチだった(もしくは紹介自体を受けられなかった)』という内容です。

どうしてこのようなことが発生するのかというと、転職エージェントへの登録にあたってキャリアやスキルを見られることが原因です。

転職エージェントが現在取り扱っている求人を紹介できるキャリアやスキルに到達していないと判断されると、このような対応をされる可能性があります。

転職エージェントは、転職希望者の希望に合う求人というだけでなく、求人募集をかけている企業側の希望条件に合っていることも加味して紹介する求人を探さなければいけません。

そのため、場合によっては紹介できないこともあるのです。

高卒や中卒で職歴が少ない(正社員経験がない)立場の方だと、断られる経験をする可能性は、大卒よりも高くなるでしょう。

ただ、それもミスマッチな転職エージェントを選ばずに、マッチしている転職エージェントを選べば解消できる範囲である可能性もあります。

転職エージェントにはコンセプトがあり、幅広い業界の求人を取り扱う総合型というところもあれば、クリエイティブ業界やIT業界など、特定の業界に特化した求人を取り扱う特化型というところもあります。

特化型の中には、高年収のハイクラス転職に特化したコンセプトの転職エージェントもあります。

ミスマッチは、キャリアやスキルと転職エージェントのコンセプトの部分で発生します。

例えば高卒で飲食店のフリーター歴しかなくプログラミングのスキルは一切ないという方が、IT業界特化型の転職エージェントやハイクラス転職に特化した転職エージェントに登録しようと申し込んだら……

『紹介できる求人の取り扱いはない』と、断られる可能性があります。

しかし転職エージェントの中には、中卒や高卒やフリーターやニートといった経歴の方を正社員として転職されることに特化しているコンセプトのところもあります。

例に挙げた立場の方が、このようなコンセプトの転職エージェントに登録しようと申し込めば、よほどのことがない限り断られる可能性は低いでしょう。

逆にハイクラス転職を希望していてキャリアやスキルに自信満々という方が、中卒や高卒やフリーターやニートの転職に特化しているところに登録しようとしても基本的には断られます。

いくら経歴が立派であっても、『ミスマッチしていると、登録できない』のです。

マッチしている転職エージェントを選んで登録するようにすることが大切です。

なお、総合型で幅広く求人を取り扱っている総合型の転職エージェントは、中卒や高卒といった学歴に関係なく正社員としての職歴があれば登録できる可能性は上がります。

よくわからないときや、迷ったときには、とりあえず気になる転職エージェントに申し込んでみるといいでしょう。

その場合は、仮に断られても落ち込まないようにしましょう。

単純にコンセプトとミスマッチだっただけであって、登録できないから否定されたわけではありません。

裏事情その6:必ずしもベテランのアドバイザーのほうが良いとは限らない

必ずしもベテランのアドバイザーのほうが良いとは限らない

転職エージェントにも大中小と規模があります。

大手の転職エージェントかつ総合型で幅広い層が登録できるところといえば、リクルートエージェントやマイナビエージェントやdodaやパソナキャリアなど。

これらの大手の転職エージェントになってくると、アドバイザーとして働いている人数が多いです。

そうなると新人~ベテランのアドバイザーまでいます。

『ベテランのアドバイザーって、培った経験や権限で良い求人紹介してくれそう』と、考えてしまうかもしれませんが……

これも注目の裏事情です。

ベテランだから良いとは限りません。場合によってはむしろ新人さんのほうが良くしてくれるというケースもあります。

もちろん経験は大切ではありますが、新人さんのほうが頑張ってくれることだってあるのです。

特に新人さんは『これから社会人として成長していきたい』という意欲が燃えていて、熱心に紹介したりサポートしたりしてくれることもあります。

担当してくれるのがベテランのアドバイザーでなかったとしても、ただそれだけの理由でハズレかもしれないとは考えないようにしましょう。

転職エージェントに登録する転職希望者の中には、転職エージェントの若手のアドバイザーよりも年上の方がいるケースもあるでしょう。

自分より年下のアドバイザーに転職をサポートしてもらうのは、抵抗があると感じる方もいるかもしれません。

年下のアドバイザーよりも自分のほうが社会経験があるのに、指示されることは気が重いという場合でも、謙虚に向き合ってみるといいでしょう。

アドバイザーと上手く付き合うことで、良い求人を紹介してもらえる可能性も高まります!

どうしても合わないとか、上手くやれないというときには、アドバイザーに交代してもらうことも可能です(後程詳しく解説します)

見捨てられる事がある。そんな怖い事あるの?

転職エージェントのアドバイザーに『見捨てられることがある』と、表現するととても怖いことのように感じますが、ニュアンスが違うだけで近い状況になる可能性はあります。

例を挙げると、紹介できる求人がないまま月日が経過して、アドバイザーからの連絡や紹介がないまま、登録はあるけど休止状態になっているという状況です。

実際のところ、この状況になっても別に見捨てられたというわけではありませんが、受け取り手(転職希望者)によっては、この状況になったら『見捨てられた』と感じてしまうのではないでしょうか。

求人紹介をしてもらえない、しかし休止状態になるのは不服ということであれば、自分からアドバイザーに連絡しましょう。

そして『紹介できる求人がない』ときっぱり言われたら、そこの転職エージェントにしがみつくのではなく、他の方法での転職活動を検討しましょう。

転職エージェントのコンセプトとミスマッチしていることで利用が難しいケースもありますし、たまたま合う求人がないケースもありますし、マッチはしているけどそもそも転職エージェントに向いていないケースもあります。

転職エージェントに求人を紹介してもらえなければダメというわけではなく、それならそれで他の方法を取って積極的に進むことが大切です。

間違っても、転職エージェントで上手く活動できなかったからといって落ち込まないようにしましょう。

誰にでも100%合うものは存在しません。キャリアやスキルに自信がある方でもまったくない方でも、それぞれに合う転職活動のやり方があるのです。

紹介出来る求人がないなんていわれる。

紹介出来る求人がないなんていわれる。

『紹介できる求人がない』と言われてしまう背景には、一時的にないケースもありつつも、基本的には転職エージェントのコンセプトとのミスマッチがあることが考えられます。

それなら、その転職エージェントについて『見捨てる酷い転職エージェントだ!』と、不満を抱くのではなく、コンセプトにマッチする転職エージェントを探してみるほうが生産性があります。

どういう立場の方でも、自分に合う環境ややり方で転職活動をしなければ、壁にぶつかる可能性があります。

万が一紹介できる求人がないと言われたら、落ち込まずにさっさと次くらいのスタンスでいましょう。

転職活動は、短距離走というより長距離走です。モチベーションの維持が大切です。

現職に残った方がいいなんてアドバイスをされることはある?

現職に残った方がいいなんてアドバイスをされることはある?

転職エージェントに登録して転職活動しようとしたのに、アドバイザーから『現職に残ったほうがいい』と、アドバイスされる可能性はあります。

先程ご紹介した通り、転職エージェントは企業側から成果報酬を貰うことで利益を出します。つまり、アドバイザーとしては転職してもらったほうが利益にも営業成績にもなります。

それでも『現職に残ったほうがいい』と言うことがある理由は2つ。1つは、転職で現職より待遇が下がる可能性が高いこと。もう1つは現時点で紹介できる求人がないことです。

転職に何を求めるかは人それぞれ異なります。『現職より働きやすい、人間関係の良い職場(その代わり給料は下がってもいい)』という方もいますが、『現職より給料をアップさせたい』という方も多いです。

もしも後者の条件を希望しているなら、紹介しようにも現職より給料が下がりそうなら『現職に残ったほうがいい』という言葉が出てくる可能性があります。

都合の良いことを言って条件が下がっても転職させようとするわけではなく、転職希望者から『紹介するのがアンタの仕事だろ』と言われるリスクを抱えてもそう言ってくれるアドバイザーは、ある意味親切です。

現時点で紹介できる求人がないから『現職に残ったほうがいい』と言われるケースもありますが、その場合はその転職エージェントでの転職活動は諦めて、他の方法で転職活動をするのもいいでしょう。

希望によっては、現職を続けながらスキルアップを目指して資格などの勉強をして、『現職に残ったほうがいい』と言われないよう転職準備をしてから、再度転職活動を検討するのもいいでしょう。

どういう条件においても共通しているのは、転職エージェントに登録できなかったからといって、ダメだと否定されているわけではないということです。

傷付きやすいタイプの方だと、転職エージェントに断られると全ての人から否定されたような気持ちになって激しく落ち込むケースがあります。

しかし、ただサービスとミスマッチしたというだけです。転職エージェントもアドバイザーも、登録できなかった方のことを否定する意識はまったくありません。

マッチする方法で転職活動するか、もしくはスキルアップしてから転職活動をするか選択は自由です。

裏事情からわかる!転職エージェントを上手に使いこなすコツ

裏事情

転職エージェントを上手に利用するには、転職エージェントのことを知っているほうが良し!ここまで裏事情を確認したあなたは、転職エージェントを使いこなす土台ができています。

以下では、転職エージェントを使いこなすための基本的なコツを1つずつ確認していきましょう。

自分のスキルや職歴を総合判断して希望条件を伝える

自分のスキルや職歴を総合判断して希望条件を伝える

転職エージェントは求人紹介をしてくれます。

自分で求人サイト内の検索機能を使って検索すると想像したらわかりやすいですが、その場合は極端に理想高く条件を設定して検索する方は少ないのではないでしょうか。

ヒット数を増やすために、少し妥協したり条件を広げたりすることもありますよね。

転職エージェントに紹介を依頼する場合も、求人を絞り込む人が自分かアドバイザーかの違いなので、自分で検索するときの感覚は持っておくことが必要です。

紹介してくれる、調べてくれる、良い求人をたくさん所有している……

このように言われると、理想や希望をガンガン伝えたくなってしまうかもしれません。しかし、あまりにも条件がありすぎたり、理想が高すぎたりすると、該当する求人数は減るかゼロになります。

あくまでも転職エージェントのアドバイザーには、自分の職歴やスキルや学歴などを総合判断して、希望条件を伝えるようにしましょう。

なお、アドバイザーが求人を絞り込みやすくするためにも、転職において優先したいことは決めておいたほうが良いです。

『現職の人間関係が悪すぎてストレスだから、転職先には給料より人間関係の良い環境を求める』という方と、『とにかく給料をアップさせたい』という方が同じキャリアやスキルだとした場合でも……

紹介できる求人の内容は変わる可能性があります。

転職先に求めるものの理想が高すぎてもいけませんが、『何を求めて転職したいと思ったのか』は明確に伝えるといいでしょう。

登録を断られた場合は相性の良い転職エージェントを探す

登録を断られた場合

ここまででも何度か触れていますが、登録しようとした転職エージェントに断られたとしても落ち込まないようにしましょう。

相性の良い転職エージェントを探して、そちらに登録すれば問題ありません。

転職エージェントにも様々なコンセプトのところがあります。探せば合うところもあるかもしれません。

もしもないと感じてしまった場合でも、転職活動のためのツールは転職エージェントだけではありません。

他にもあるので、合う方法を選ぶといいでしょう。

複数社に登録する場合も最終的には1~2社に絞ると良し

転職エージェント1社にしか登録してはいけないという決まりがあるわけではないので、掛け持ちや複数利用をしたいなら、そのようなやり方もありです。

単純に考えて、登録している転職エージェントの数が増えれば紹介してもらえる求人の合計数が増えます。

ただ、複数利用していると、それぞれの転職エージェントのアドバイザーと連絡のやり取りをしなければいけないという手間が発生します。

また、転職エージェントから求人を紹介してもらって応募の段階になってくると、同時期に複数の転職エージェント経由で面接が決まる可能性もあり、そうなるとスケジュール管理も大変になります。

複数利用のデメリットは手間が増えることです。そこに抵抗がない方や、スケジュール管理もできると感じる方向きの選択肢です。

転職エージェントのメリットとデメリット

そうではないなら、1社だけに絞って利用するほうがストレスはありません。

また、複数利用する場合でも最終的には1社に絞るほうが、やりやすさはあります。

メールでもいいから気になることはアドバイザーに確認!

メールでもいいから気になることはアドバイザーに確認!

転職エージェントを上手く利用するには、気になることがあればアドバイザーに連絡して確認することが大切です。

気になることがあっても質問しないまま受け身でいると、転職エージェントのアドバイザーへの不満に繋がることがあります。

連絡ツールは、転職エージェントの中にはメールや電話の他にLINEに対応していることもあります。

電話よりももっと気軽にやり取りできる環境が整えられているので、まずは気軽に問い合せてみましょう。

アドバイザーと合わないときは変更してもらう

アドバイザーと合わないときは変更してもらう

転職エージェントに登録して、『さあ!頑張って転職活動するぞ!』と、なったときに『アドバイザーと合わないからモチベーションを維持できない』と、感じたら、取れる対策は3つです。

1、転職エージェントのサービス自体には納得しているから我慢してそのまま利用する
2、退会して別の転職エージェントを利用する
3、アドバイザーを代えてもらう

このうち、転職エージェントのサービス自体に納得できているなら、3のアドバイザーを代えてもらうという選択を検討するのがおすすめです。

アドバイザーを代えてもらえば、次は相性の良い方になる可能性があります。

なお、アドバイザーを代えてもらいたいときのコツは、本人に『別の人がいいです』と言うのではなく、他のスタッフに言うことです。

相手も感情がある人間なので、直接言われると傷付く可能性があります。

相手にとって不本意かもしれないことをお願いするときには、恥をかかせないように配慮する気遣いが大切です。

これは転職エージェントを利用する期間だけの話ではなく、転職後でも同じで、社会人としてのマナーともいえます。

アドバイザーに好かれたいならマメなホウレンソウ

報連相(ホウレンソウ)

転職エージェントのサービスは、求人を検索するシステムはコンピューターでも、紹介や書類添削や面接対策についてはアドバイザーという人間が提供してくれるものです。

そのため、コミュニケーションが大切です。

きちんと情報を共有していなければ、進捗に影響を及ぼす可能性すらあります。

アドバイザーには、マメなホウレンソウ(報告・連絡・相談)をするようにしましょう。

求人紹介や面接日調整などの連絡をマメにというだけでなく、アドバイザーに応募用の書類を提出するように指示されたときは忘れずに、そしてできるだけ早く対応するようにしましょう。

なお、転職エージェントのサービスを提供するのがアドバイザーという人間であることから、感情面がサービスに影響する可能性もあります。

学生時代のアルバイトでも、正社員としてのお仕事でも、不特定多数のお客さんと関わる接客業を経験したことがある方ならイメージしやすいでしょう。

愛想だったり態度だったりが悪かったり、注文を全然伝えてくれなくてよくわからないお客さんよりも、愛想がよくてコミュニケーションを取りやすいお客さんのほうが、接客しやすいものです。

そして例えば、特別で大人気な新メニューが1つだけ残っていて、1人にしか売れないとします。

店員としてどちらかに新メニューの話をしなければいけないとしたら、後者の接客しやすいお客さんに話して売りたいという方がほとんどではないでしょうか。

転職エージェントも営業職であり接客業なので、これが当てはまりやすいです。

とても良い求人が1件、アドバイザーの手元にあるとなったとき、担当している転職希望者の中の誰に紹介するのか決めなければいけません。

キャリアやスキルから判断して選択するケースもあるでしょうが、担当している複数人が見事にその求人への応募条件を満たしているとしたら……

その中で、ホウレンソウをマメにしてくれて、転職活動への熱意ややる気を感じることができる転職希望者を優先するでしょう。

アドバイザーも人間なので、アドバイザーに好かれることで、アドバイザー側のモチベーションも変わることがあります。

『転職希望者はお客様なのだから、アドバイザーは親身になって協力して当然』と、考える方もいるかもしれません。

確かにお客様ではありますが、今後の人生設計やキャリアのために欲しい求人を紹介してもらって支えてもらう受け手側なので、実は弱い立場でもあります。

アドバイザーに好かれるほうが、総合的に見れば自分のためにも良いのです。

これは意外と見逃しやすいかもしれませんが、転職エージェントを上手く利用したいなら欠かせないコツです。

転職エージェントを利用するなら応募も承諾もスピード感が大切

転職エージェントを利用するなら応募も承諾もスピード感が大切

転職エージェントを上手に利用するコツは『スピードを持って取り組むこと』です。

転職希望者によって、転職希望時期は様々。

明日にでも転職したいレベルでとても焦っているケースもあれば、6ヵ月以内に転職できればいいとか、あとはのんびり探して良いところがあれば転職できればいいというケースもあります。

明日にでも転職したいレベルであれば、他人から『急ぎなさい』と言われなくても自発的に急ぐはずなのであまり気にしなくていいポイントです。

しかし1ヶ月~3ヵ月以内とか、6ヵ月以内を希望していると、ついゆっくり求人を見たくなってしまう方もいるかもしれません。

ゆっくり見ても問題ない求人もあるので、どうしてもゆっくり見たいときにはアドバイザーに気持ちを伝えてゆとりを持って応募できる求人を紹介してもらうようにするといいでしょう。

しかし基本的には早め早めが良いです。

理由は、転職エージェントに求人を出している企業は、転職エージェント1社だけに求人を出しているとは限らないからです。

つまり、複数社に求人を出している可能性もあるということです。転職エージェント1社が独占して求人を紹介することもありますが、複数社に求人情報を渡しているケースも珍しくないのです。

これは転職希望者の中に、転職エージェントの複数利用を検討する層がいるのと同じことです。利用するところが増えれば、その分興味を持ってくれる転職希望者が増えるかもしれないからです。

複数社に出している場合は、他の転職エージェントでもリアルタイムで、転職希望者に紹介(提案)を実施している可能性があります。

その場合、応募するか迷っているうちに、他の転職エージェントから紹介を受けた転職希望者が応募して、その方に決まってしまうこともあるのです。

早め早めが大切な理由は、他にも転職希望者がいて、紹介されるのは自分だけではない可能性があるからです。

特に、皆が行きたいと感じるような良い条件のところであればあるほど、早く応募しないと埋まってしまう可能性は高まるでしょう。

転職エージェントについての悪い口コミで『アドバイザーが応募を急かしてくる』という内容が挙がることがありますが、これは必ずしもアドバイザーがせっかちだからとは限りません。

早く応募しないと埋まるかもしれないから、むしろ親切で急かしてくれているケースもあるのです。

早め早めが大切になるのは、応募のときだけではありません。

応募後に内定が出た場合も、早め早めの回答のほうが印象が良いです。企業側も決まった回答期日までは待ってくれるでしょうが、早く入社を決めるほうが前向きな印象になる可能性は高いでしょう。

内定が出た後は、転職希望者が回答するか次第なので、応募段階よりはゆとりがありますが、転職エージェントを利用するうえでは何事も早く対応することをおすすめします。

応募や承諾だけでなく、応募書類を提出するようにアドバイザーから指示されたときにも、できるだけ早く提出することが大切です。

早く行動すれば、それだけ余裕も作りやすくなります!

年収交渉や入社日のことはまずアドバイザーに希望を伝える

年収交渉や入社日のことはまずアドバイザーに希望を伝える

転職エージェント経由で内定を得て、入社する気持ちが固まったら、それは直接企業に伝えるのではなくアドバイザーに伝えます。

そしてアドバイザーから企業側に回答が伝えられ、晴れて入社日調整などに入ります。

入社日調整も、アドバイザーがしてくれるので、企業と直接やり取りする必要はありません。

基本的には、転職エージェントは入社日までサポートしてくれます(※転職エージェントによっては入社後もサポート期間があるケースもあります)

つまり入社日までに発生する確認や連絡については、全て転職エージェントのアドバイザー経由でやることが一般的ということです。

アドバイザーが入社日までに対応してくれる物事の範囲には、年収交渉もあります。

募集要項にも年収は記載されているわけですが、自身のキャリアやスキルから『もう少し年収が高くてもいいのではないか』と、感じる場合には、年収交渉もできるのです。

求人情報サイトなどから応募して全て自分で対応しなければいけないやり方で内定を得た場合に年収交渉をするとしたら、自分で切り出さなければいけないのでなかなか気が重いですよね。

しかし転職エージェントを利用すれば、気が重いことはアドバイザーがやってくれるので便利です。

アドバイザーの年収交渉によって年収が上がればハッピーですよね。なお、この場合ハッピーなのはアドバイザーも同じです。

年収が上がれば(転職エージェントと企業の契約内容によってはこの限りではありませんが)成果報酬も上がります。

アドバイザーの営業成績も、転職エージェントの利益も変わってくるというわけです。

そのため、『年収交渉をしてもらうなんて、迷惑かもしれないし、気を遣う』とはあまり考えなくて大丈夫なのです。

ただ、年収交渉をお願いしても、対応してもらえない可能性はあります。

キャリアやスキル的に、もう少し高い年収でも通用しそうである場合には、アドバイザーが年収交渉を積極的にしてくれるかもしれません。

しかしキャリアやスキル的に『募集要項の年収がMAXだろう』と、判断される場合や、『むしろ年収がキャリアやスキルから見て募集要項の内容が既に高くて、ステップアップできている』と判断される場合は……

『年収交渉は難しいです』と、アドバイザーからきっぱり言われる可能性もあります。

それを踏まえてもアドバイザーに年収交渉をお願いしたいという方は、ダメだと言われたとしても、頼んでみるだけなら損はないので、アドバイザーに相談してみるといいでしょう。

転職エージェントの裏事情に関するよくある質問

ここまで、転職エージェントの裏事情を中心にご紹介しました!

転職エージェントは普段から頻繁に利用するサービスではないので、よく知らないから漠然としたイメージしか持てない方も多かったのではないでしょうか。

転職エージェントで働くアドバイザーも、ノルマや営業成績の負担があって、そのせいで空回りしてしまうこともあるのです。

転職エージェントに登録する転職希望者も、社会人として働く中でノルマや営業成績や業務に追われた経験をお持ちの方はいるでしょう。

アドバイザーも、立場が違うだけで自分と共通する部分があると知ると、何となく優しい目線で見ることができますよね。

アドバイザーも人間である以上完璧ではありません。

転職希望者としては接している期間中にアドバイザー相手に不満を感じる可能性はあるかもしれませんが、業務として丁寧なサポートは目指してくれるので、良好な関係を目指しましょう。

質問です。転職エージェントのアドバイザーと上手く付き合うコツは?

回答です。転職希望者に求人を紹介して入社してもらえば、アドバイザーの営業成績になります。アドバイザーとしては営業成績を上げたいので、熱意ややる気があって連絡したらマメに応答してくれる転職希望者に優先して良い求人を紹介しやすいです。
アドバイザーと仲良くして、良い求人を得やすい環境をつくるなら……提出が必要な書類はすぐに提出、連絡はマメにするなど、アドバイザー視点で『転職希望者にしてもらえると嬉しいこと』をしていくようにしましょう。

質問です。アドバイザーによって能力に差はあるの?

回答です。能力に差がある可能性はあります。これはアドバイザーは営業職であると考えるとイメージしやすいです。例えばメーカーの営業職は、人により営業成績も商品の売り方も業務経験年数も異なります。それと同じで、アドバイザーも人により様々です。

先程転職エージェントを利用するコツについて触れました。転職エージェントのサービスはアドバイザーという人間から提供されるものなので、やはりこのアドバイザー攻略をするかしないかの差は大きいです。

アドバイザー攻略をする方法は、贈り物などはむしろ困らせてしまうので、先程触れた通りマメなホウレンソウやコミュニケーションが大切です。

それをわかっていてもホウレンソウやコミュニケーションを取りづらいくらい、アドバイザーとの相性の悪さを感じているなら交代してもらいましょう。

その場合は、本人に直接言って角を立てるのではなく、別のスタッフにこっそり伝えて、恥をかかせないようにしましょう。

アドバイザーとの相性の部分も重要ではありますが、『相性のことはどうでもいいけど、アドバイザーの能力に疑念があって代わって欲しい』と、考える方もいるかもしれません。

人間である以上、アドバイザーには個性があります。『能力に差がある』という表現だと高低でくっきりカテゴリー分けしてしまいますが……

アドバイザーとしての能力は簡単に高低のカテゴリー分けをできるものではありません。

Aさんにはとんでもなく合わないけど、Bさんにはとても合うアドバイザーもいるでしょう。

そのため、『能力差があるから、能力の高いアドバイザーにして欲しい』と、考えるよりは、『相性が良いアドバイザーにして欲しい』のほうが……

もしもアドバイザーの交代をお願いする場合でも、総合的に満足できるアドバイザーに当たる可能性があります。

転職エージェントに限らずどの業界でもいえることですが、ベテランだから素晴らしいやり手とか、新人さんだから甘いとか、そういうことはありません。

転職エージェントの裏事情まとめ!

今回は転職エージェントの裏事情を中心にご紹介しました。

転職活動をするときくらいしか利用する機会がないので、なかなか身近な存在ではない転職エージェント。上手に利用するコツにも触れたので、しっかり取り入れて転職活動を進めるといいでしょう。

転職エージェント選びの際には、コンセプトに合う転職エージェントの中から選んで、コンセプトと転職希望者の条件のミスマッチを起こさないことが大切です!

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